4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

記憶と現実が混ざり合う世界で

2月26日(月)

子供たちをババっと送り出して、9時過ぎにスマートフォンをゆっくり眺めるまでLINEを開かなかった。そういう日があってもいいだろう?

そういう日に限って予想もしない連絡が入っていたりするのだ。

母からの連絡で、札幌の祖母が他界したらしい。朝6時に連絡が来ていた。

もう100歳で寝たきりだから、いつなにがあってもおかしくない状況ではあったが、何の予告も無く別れが訪れるとさすがに動揺する。昨年、会いに行ってよかった。

お召し物がきれいね、と言われたのだった。何か柄のあるTシャツを着ていたのだと思う。そのことを、そのことばかりをよく覚えている。

聞いたところによると、通夜は明日、葬儀は明後日なのだそうだ。え、まって。明日? 札幌?

午前中に仕事が詰まっていなかったのが幸いで、慌てて飛行機の予約をする。式場に泊まれるらしいが仕事が詰まっていてたぶんホテルの部屋でやることになるのでホテルも抑える。

直前だと航空券が圧倒的に高い。AIR DOだと少し安いのでそちらにした。

午後は仕事の合間をみて、荷造りをする。ウランバートルほどではないが、東京よりは一段寒い。防寒していきたいがなかなか服の組み合わせが思いつかない、何しろ喪服があるのだ。

祖母はずっと室蘭に住んでいた、少なくとも私が生まれてからはずっと。

13年前に祖父が他界してからは一人で暮らしていた。10年前くらいに札幌の老人ホームに移り、そこで一人暮らしをしていた。

たぶん2015年だと思うが、私は祖母を訪ねていった。小さなマンションのような老人ホームで、私が中学に合格した時の思い出話を何度もしてくれ、冷蔵庫に入っていたコーラの缶をくれた。

それから10年。記憶と現実が混ざり合う世界で生きてきたのだろう。大正、昭和、平成、令和。

100年間も、よく頑張りましたね。