4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

わずか光沢の違いで2着もスーツを備えるなんて少しばかばかしくないか。

2月25日(金)

喪服がない。

もともと持っていない、というか喪服と礼服と結婚式のスーツの間の区別があいまいだ。最後に親類の葬儀に行ったのは7年前くらいに北海道の祖父が亡くなったときだったか。当時はなんとなく黒いズボンとユニクロで買ったぺらぺらの黒いジャケットを組み合わせてとりあえず黒ずくめにしていた。

ジャケットはあるがズボンはない。ううむ。ピアノのレッスンがてら、ズボンを買いに行くか。

ズボン以外に無いものはないか?と探し回り、今度は数珠がないことに気づいた。数珠までも!?

いや、ちょっとまてよ。親類ではなく葬式に行ったのは昨年ではなかったか。新入社員のときの上長が新型コロナウィルスで亡くなって、そのお葬式に行ったのではなかったか。

鞄かな? 漁ってみるが、ない。そもそも葬儀に向いた鞄ももっていないのである。

引き出しにもないし、そう簡単に捨てるようなものでもなく、わあわあ探し回ってようやくすべての謎がとけた。

結婚式用のスーツで行ったのだ。ポケットに数珠が入っている。

結婚式で使うスーツは少し光沢があるので葬儀には向かない。向かないが、結婚式用に光沢があるやつ、葬儀用に光沢がないやつ、わずか光沢の違いで2着もスーツを備えるなんて少しばかばかしくないか。レンタルサービスがあればいいのにな。

ひとまず週末の、妻の祖母の葬儀には結婚式用のスーツと靴で行くことにして、しかしいずれ喪服をそろえなくてはならない。遠く父のほうを見てそう思う。


千切りのキャベツが余っていたのでちくわ入りのお好み焼きをつくった。肉の代わりにちくわ。下町の料理、という趣が濃い。カレーにちくわという文化もどこかにあるやに聞く。ちくわを肉の代用とすることの風情。

朝からミーティングが詰まっており、12時~13時も詰まっているため、妻にパンを買ってきてもらった。

昼をパンにすると子供らから痛烈にジェラシーが湧いて出るのでこっそりと食べる。袋を小さくたたんでゴミ箱に捨てる。

へろへろになって一日を終え、リビングに戻る。今日の夕食は刺身だ。北海道直送、ほたて、八角、そして(これは北海道ではないが)しめ鯖。順番に切っていく。かぶとにんじんの塩もみ甘酢味も添えた。

八角の刺身は初めて食べたが結構脂が強い。上の子はかなり気に入ったらしく醤油をべったりつけて食べていた。それがいいよ。

上の子以外の家族はほたてを一押しにしている。むっっちりと、甘い。さすがだ。

ピアノのレッスンに行く。いきなり「枯葉」をやって、と言われて弾く。

先生的にはたぶん、あー忘れちゃったー、みたいなのを期待していただいたのかもしれないが、ちょくちょく弾いていたので問題なくアドリブの手数も増やして演奏し通すことができた。ごめんなさいねーできのいい生徒で。