4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

確実に通夜には間に合わない。

2月27日(火)

札幌に行く日である。晴れて風が強い日だ。

飛行機は12時50分に予約をしていて、じゃあ11時に出ればいいよね、とずっと思っていたが、途中から飛行機の予約時間が12時半だと勘違いしはじめ(それは母が乗る飛行機である)、あれ、11時じゃ遅くない? やばくない? と勝手に慌てて早めに家を出た。

家を出てから時間を確かめると12時50分である。慌てるより先に時間を確かめる癖をつけたい。

羽田に向かうモノレールでチェックインをしようとするが、なぜかチェックインできない。胸騒ぎがして電話してみると、入金が確認できなかったので予約をキャンセルしました、とのこと。

クレジットの入力までちゃんとしたのに、なんで?

わかんないや、とりあえず同じ飛行機に空きがあったので、予約した。値段は1万円近く上がっていた。なんでや……

電話を切り終わって、すぐにまたAIR DOから電話がかかってきた。

「お客様がご予約された飛行機、50分遅れて出発する見込みです」

丁寧にありがとう。まいったね。

チェックインを済ませて、お昼に空港でバクテー定食を食べる。スペアリブ、スープにするのいいな。スペアリブと大根のスープとか、こんどやろう。

50分遅れで時間にゆとりがあるので、先についているはずの母のところに行った。彼女の飛行機も40分ほど遅れている。風が強いので離発着に支障が出ているらしい。そっか、飛行機が飛べない原因は雨や雪だけではないのだな。

母と空港の出発ロビーで少し話す。こんなところで母と会うとはな。

そして自分の便の入り口まで着いてぶったまげた。150分遅れになっている。さっきまで50分だったのに。150分だと……? 確実に通夜には間に合わない。だいぶゆとりのあるスケジュールを組んだつもりだが。

頭がくらくらして、とりあえずラウンジに入った。仕事を少しして、あとはYouTubeをPCの画面で見る。なんか、やる気がね。

150分経つころになると、さらに20分追加されて170分遅れだった。信じられないが、この20分という刻んでくる感じに「たぶん飛行機はもう着いていて、準備にそのくらいかかるのだな」という安心に似た確信を持つ。

実際175分くらいおくれて搭乗することができた。

飛行機ではしっかりと寝て、そこからさらに電車で1時間で札幌。乗り換えて数駅、そこから歩いてホテルに向かい、チェックインして、タクシーで式場へ。飛行機から電車、徒歩、タクシーと移動のトライアスロンである。外は寒く雪が積もっている。

式場では既に通夜は終わっており、祖母の亡骸があった。隣の部屋でみな精進落としを食べている。祖母の亡骸は骸骨のように痩せていたが、きれいだった。どちらかというと太り気味のおばあちゃんだったんだけどね。

叔父が「標津羊羹」の小さいやつの12個セットをくれたので小躍りした。「羊羹もらってこんな喜ぶやつ初めて見た」と言われたが、あのですね、北海道を出るとこのありがたみがわかるんですよ。

国稀という日本酒があったので飲んだ。うまかった。

いとこが何人か来ていた。北海道のいとこはみんないい人たちだが、さまざまな理由があって家庭総体としてはいろいろ大変そうである。あまり考えないことにした。

国稀をしっかり飲んで、ふらふらになったのでホテルに戻って早く寝た。疲れ果てた。