12月28日(木)
モンゴルについて一番驚いたのはクリスマスが継続していたことだ。
聞けば、モンゴルでは12月25日をクリスマスとする習慣があまりないそうだ。クリスマスシーズンは12月31日まで継続し、その期間中にガッツリした忘年会をやり、ニューイヤーに傾れ込むと聞いた。
なのでホテルにはでっかいクリスマスツリーがあり、クリスマスソングがエンドレスに流れている。一度終わったはずのクリスマスが帰ってきた。
さて、結局寝たのが1時近くなってからだったので若干の寝不足である。窓から見えるウランバートルの朝が大変に美しい。
なぜ美しいのか。まず光が、硬いガラスの中を通ってくるようにまっすぐである。遠くに山々が見えるのが東京と違う。雪がうっすら積もっている。街自体は東京に輪をかけてガチャガチャしているが、それはそれでまとまりがある。計画経済の計画性の限界を感じる。
朝食はホテルのビュッフェでモンゴルのミルクティーと、油条のようなもの(多分油条)と、目玉焼きとその他もろもろを食べた。モンゴルのミルクティー、ティーではあるがスープに近い。二日酔いの体にジンワリ効く。
10時前に集合して、モンゴルオフィスへ。たくさんの現地のメンバーが集結していて、その前でプレゼンをした。ぶっつけではあったがうまく喋れた。私の英語のプレゼン力が少し向上しているのを感じる。
ランチはモンゴルメンバーと、オフィスビルの上階で。近くの席に座ったメンバーが色々教えてくれた。写真を撮るのが好きということで、カメラメーカーを聞いたら富士フィルムだった。最高!!! モンゴルに富士フィルムユーザーいるの最高!!!
あと、モンゴルでの男女の出会いについて教えてくれた。マッチングアプリはいくつかあるがあまり盛んではないらしく、結局友達の紹介が多いそうだ。
午後もしっかりとミーティングをして、来年以降のR&Dの方針について話し合う。旅行じゃなくて出張だからね。
そのあとは日本メンバーでショッピングセンターをうろうろして、私は子供たちにウサギのぬいぐるみを買った。
夜は忘年会である。クリスマスパーティと、忘年会と、新年会がセットになっている一番大事なパーティーなんだそうだ。みんな美しくドレスアップしてきて、私も派手目なシャツに着替えて参加。
シークレットサンタというプレゼント交換は残念ながら病欠していたエンジニアの人からカシミアのセーターをもらったのだが、これ予算明らかにオーバーしてるよね? 恐縮の極みである。これ来年どうにかしないとなぁ。私は日本橋で買った新年の和菓子と緑茶のティーバッグのセットをあげた。カシミアのセーターをもらってお菓子をあげるんじゃ割に合わないよねぇ。
プロのバンドのパフォーマンスがあったり、社員のパフォーマンスがあったり(ギター、バンド、ダンス、ポールダンス)、ケーキカットがあったり(これはモンゴルの伝統だそうだが、なんの伝統なんだろう?)、AIで生成されたムービーのコンテストがあったり、深夜まで酒を飲んで踊って楽しんだ。一次会が19時から24時というワイルドな時間設定である。
私はマニュアルフォーカスのレンズしかないことを心から悔やんだ。次回があれば、ポートレート用のレンズを手配しよう。
二次会はカラオケで、モンゴル語のカラオケに耳を澄ませた。意味はまったくわからないがかっこいい。ピアノがあったので弾いた。ジャズは国境を越える。
3時過ぎにタクシーで帰宅し、即、寝る。