4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

LANケーブルのもじゃもじゃは、最後まで残り続けた父の面影

12月31日(日)

出張から帰ってきてぶっ倒れて目が覚めると大晦日である。目まぐるしすぎる。

朝から子供らと妻は帰省の準備。私がモンゴルで使っていた圧縮袋を貸す。そもそも妻から「圧縮袋あるよ」と言われて期待し、しかしなかったので私が買いなおしたものだ。

毎年、妻と子供らは妻の実家に帰省し、私は私の実家に帰省することにしている。そもそも二つの実家の間が1時間もかからないほど近いので、正月に行ったり来たりする習慣がずっと続いている。

もちろん私も今日帰省するが、その前に残った仕事を片付けねばならない。仕事よ!

朝食を適当に残ったものですませ、妻と子供らは昼前に出ていった。解放感に浸れるタイミングだが、実際は普通に仕事である。

昼時になったので出ていく。大晦日なのでどの店もやっていない、唯一普通に開いてたのが松屋だ。そして混んでいた。大晦日松屋が必要な人は多い。今年最後のおろし牛丼を食べて、帰宅。

嫌がる犬を鞄に詰めて、実家に出発。新橋で乗り換えていく。川崎駅は人でいっぱいだった。

実家について、犬を放つ。猫との距離はなかなか縮まらないが、といって常に緊張状態というほどではなくなった。どんな生き物にも慣れというものはある。

実家に行くたびに思うが、ついた瞬間にヒマが始まる。

母から、Softbank Airがちゃんと使えているので、有線のケーブルを片付けてほしいという依頼があった。父が生前、有線でケーブルを各部屋にとりまわしまくったため家じゅうに張り巡らされている。それを片付け、モデムを返却せねばならない。

父の部屋は父の死後片付けがすすみ、今では母の大きなワードローブになっているが、その隅に最後まで残っていたケーブルのごちゃごちゃを引っこ抜いて片付ける。LANケーブルのもじゃもじゃは、すっかり父の気配がなくなった我が実家で、最後まで残り続けた父の面影だ。2階の廊下のど真ん中に吊り下げてあったモデムも引っこ抜く。

片付いた。と同時に地上波が見られなくなった。はぁ?

聞けば我が家はアンテナを使ってないらしい。それも、かれこれ20年も。そ、そうだったの? なので光TV的な奴を使っていたのだという。

地上波が見られないのは困るな。紅白も見られない、箱根駅伝も見られない。万が一なにか地震などがあった時にも困る(翌日16時10分にこの予感は的中してしまった)。

あわてていろいろアンテナ工事費など調べるがどうにも大変そうだ。

母が「なんか室内用のちっちゃいアンテナとかでいいんだけど……」と言った。そんなのあるのか?

調べたら、あるんですね。室内受信用の小さい地上波アンテナというやつが。近くのヤマダ電機まで歩いて行って、アンテナを買ってきた。6000円で、ブースター付きのやつにした。

とりあえず1階のリビングでつないでみる。アンテナの受信状況が悪く、砂嵐まじりだったがとりあえず見ることはできた。あとはこれをどこに据えるかだな……

我が家のテレビアンテナ線は、光TVのモデムからさかのぼって、2階のベランダにある黒い箱につながっていた。その黒い箱からどうやら以前地デジ化したときに室内向けのアンテナ線がつながっているらしい。黒い箱には小さなモデム的なもの(もう使われていない)と、コンセントが1口。

この箱にアンテナ入れたらいいんじゃね? コンセントを抜き、アンテナ線をアンテナに差し替える。

つながった!

リビングでは全部の地上波が見られた。それ以外の部屋ではNHK以外が見られた。どういうことだよ。機種によって利用可能なアンテナの強度が違うらしい。まあいいや、リビングでみられることが大事だろう。

とにかくよかった。紅白が見られる。時折映像がザザッとなるが、まあ許容範囲だろう。

夕食は母と二人で肉を食べ、年越しそばも食べた。以前は父、母、弟(当時は妹)、私、祖父の5人で年を越していたこの家も、もう2人である。ビールは金麦の糖質オフである。

しみじみ……

仏教の本を読んで、22時半くらいに寝た。