12月29日（木）
冬休み初日ではあるが、朝9時から実家の近くの信用金庫で打ち合わせがあり、普通の仕事よりだいぶタイトである。
起きたのが7時、一応家族ものそのそと起きてきたが、ちょっと時間がありませんね。みんなと朝食を食べている時間はないので私だけ適当に残っていた白飯を食べ、家を出る。
朝イチで信用金庫へ。母も来ていた。並んで入店。
ここ、何回かATMに来たことがある、、、気がする。小学生時代から存在は知っていた。小さな信金の、小さな支店の、さらに小さな派出所。父が死ぬということは、実家の近所とのつながりを取り戻すということだ。
打ち合わせは10分くらいで終わった。団体信用保険の申請は本当に一瞬で終わった。あとは司法書士さん（税理士さん？）とのミーティングをセットし、終わり。
打ち合わせ自体の難易度はVERY EASYで、正直移動時間のほうが疲れたが、移動の手間とか無用な心配も含めて手続きというのは疲れるものだ。PC、各種書類、iPadなど全部背負ってきたが完全に無駄だったな。
実家に帰って少し手続きをして、お茶をいただきながら餅（なぜか香川から送られてきたあんこ餅）を食べ、さっきの信用金庫に届ける書類と、別の銀行のキャッシュカードと、カメラを持って散歩に出る。
別の銀行、いくら入っているんだろう、父からの引継ぎ資料では「予備用」と書いてあった。予備用の口座であればそれなりに金額が入っている可能性はある。金額次第ではこっちも相続の手続きがいるしなぁ、とATMにカードを挿す。残高表示のボタンを押す。
78円。
78円！？
思わず笑いだしそうになった。母にLINEをする。78円でした。
父は家電量販店のポイントの類もすべて使い切っていたし、死ぬ直前まで律儀な人だ。
基本的には疲れるばかりの外出であったが、唯一の成果はストリートスナップの撮れ高だ。割と気に入るタイプの写真が多く撮れた。そもそも実家周辺は本当にいい。角を曲がり切って失速した京浜工業地帯の隅っこ。だらだらとしぶとく続く人の営みを感じさせる。
家に帰って、妻が作った、朝食の残りでつくったキムチ炒めうどんを食べる。
ちょっと疲れたので午後は昼寝をする。上の子は妻と買い物に出かけて、帰ってきたあともう一度散歩に行きたがった。下の子も行きたがったので、じゃあ私と散歩にでも行くか。
二人でキックボードで家を出て、その辺を一周して帰ってきて気づいた。鍵がない。スマホもない。鞄にはカメラと、ライフのポイントカードしか入ってない。
下の子と二人で困って、とりあえず近くの公園に行って、なかなか妻たちが帰ってこないので二人でキックボードを漕いでライフに行く。ビールを数本買って帰ってきた。
家の前で「鍵がない」と慌てる我々をお隣さんがみていたらしく、妻と上の子をフォローしてくれた。はずかしい。
夕食は久しぶりにおれが料理をするぞ。残っていた冷凍の牛肉と、同じく残っていたじゃがいもを炒めて肉じゃがに。残っていたナスと残っていたネギでナスのマリネに。炊き立ての白飯がおいしくて、家族みんなで何杯もおかわりしてしまった。
