1月2日(土)
同じ部署に最近転職してきた若い男性が、社内システムのUIがめちゃくちゃ使いにくいことに文句を言い、それを収めんと対処したほかのメンバーにも噛みつき、私が長いメールを打ってどうにかしようとする。という初夢を見た。
そんなことはないと思うが気を付けよう。
パンを食べ、掃除機を買いに行く。
実家の掃除機は昔ながらのホース式のものであり、とてつもなく古かった。聞けばこの家に引っ越してくる前から使っていたのだという。20年以上か……
父と歩いてヤマダ電機へ。電子機器全般が好物の父にとって、徒歩圏にヤマダ電機ができたことは相当な幸運ではないだろうか。ポイントが7万円分くらい溜まっていた。溜めておいても(動けなくなったら)仕方ないから使ってしまうんだという。
正しいが、寂しい。
初売りのヤマダ電機で掃除機を吟味し、スティック式のSHARPのを買い、そして私はファッション誌を買った。本売り場も併設されているのだ。なんでもあるな。
掃除機を買い、妻と子供らを迎えに行く。父が運転する。
子供たちは駅から出てきて「あけましておめでとう~」とのことだ。はい、おめでとう。誰も死んでないのでおめでとうではあるのだが、危篤の犬と癌の人間がいるので現時点ではあまりめでたいという感じはしていない。
弟は少しだけ顔を出し、元気なほうの犬を子供らと遊ばせ、新居へ向かった。この人からすれば、自分の引っ越しと父の病気と犬の危篤が重なっておりめちゃくちゃだろう。
子供と一緒にサンドイッチを食べ、ふたたびヤマダ電機のビルに向かい、がちゃがちゃをした。父が2回分、お金を出してくれた。子供たちはもちもちハムスターと、上の子はよくわからない食べ物を回してたいやきを入手し、下の子はよくわからない小物のガチャを回して桃色のポーチを入手。君たち、本当にそれでいいのか?
家で子供が猫と遊ぶ。
1歳足らずの若猫と、10歳を超えた黒猫がいて、黒猫のほうは拾ってきたときから体中がめちゃくちゃで、目も片方義眼で頭もぼーっとし、近年は舐め防止にエリザベスカラーを巻きふらふら歩くという満身創痍ぶりだが、それでも10年生きて我が家の猫の最長寿記録になっている。わからないものだ。
猫と遊ぶ子供を見ながらカメラ談義をする。カメラ沼は深いのでハマらないよう気をつけて生きているが、母は一歩そこへ踏み出しているらしい。父もやりたがっていたが、いまからやってもなあ、確かに。
再び父の車で妻と子供は妻の実家に帰った。帰りがけにスーパーでビールを買おうとして車を止め、しかしスーパーはまだやってなくて、コンビニまで歩いて買ってきた。
家に着くと三度ヤマダ電機に行くのだという。なぜなら掃除機は下取り価格だったそうで、いまの20年ものの掃除機をもっていかないといけないのだという。ほんとかよ。
父と三度目の道を行く。掃除機をひきとってもらい、カメラの教則本を買ってきた。
父はLinuxの本を買っていた。なぜ!? 家にNASをつくりたいのだという。NAS? どうして? それ、あなたの今の状況を鑑みて、要るかい?
死んだらいろんなデータがいろんなクラウドに分散しているより、一か所にあったほうがいいでしょ、とのこと。あ、なるほど。確かにそうだな……
正しいが、寂しい。
母がつくった豚肉とネギの炒め物を食べ、買ってきたビールを飲み、カメラの教則本を読んだ。
2000円で買ってきたカメラの本には、7万円のレンズを買えと書いてあった。
沼がわかりやすく深すぎてそっと引き上げてきた。