2月22日(火)
2022年2月22日ということでスーパー猫の日なのだそうだ。
猫そのものにさほど思い入れはないが猫と暮らしている母には何か伝えておこうと思い、まずは父に調子を伺い、それから母に連絡を入れる。
父は「悪くない」と非常に抽象的な物言いをし、母に「父は悪くないそうだが猫はどうか」という伝え方をした。猫はもうすぐ1歳になる、そして父は今回の薬は体に合うようだと言っているらしい。
ありがたい話だ。ありがたいが、副作用がないだけだと薬として意味がない。少しでも効果が出ることを祈るしかない。
決して口にできないからここに書くのだが、うっかり薬で一発でぽーんと治ったりしないだろうか……
昨日倒れていた妻はパンを仕込むこともあたわず、冷凍されていたパンをひっぱりだした。私はそれを解凍し、焼き、いろいろ野菜のトマト煮をつくる。
卵がないからとりあえずいろんな野菜をぐじゅぐじゅに煮たが見た目は最悪で味はまあまあという最低限の家庭料理しかできなかった。妻はいつもの半分くらいパンを食べた。徐々に復活しつつあるらしい。
午前中はみっちりと仕事をし、鍋の残り汁にうどんを入れ、届いたばかりの卵を割り入れて食べる。うまい、そしてこういうのは絶対に外食で食べられない。家庭のさらにまかない料理だ。
下の子が帰ってきて、上の子が帰ってきた。間髪いれずに荷物を整え、電車に飛び乗って湯河原を目指す。
東海道線の各駅に乗り、遅い時間じゃないから座れるかなと思ったら甘かった。品川を過ぎ、川崎を過ぎ、横浜を過ぎても全く席が空かない。戸塚あたりでようやく子供は座れたが私は立ったままだ。16時半くらいの東海道線で、みんなどこまで何しにいくんだろう。
大船を過ぎ、茅ケ崎を過ぎ、その辺で座れた。一人ひとりに「何をしにどこへ行くんですか」と聞いてまわりたい。
湯河原の駅で顔ハメをやる。うちの子たちは基本的にシャイなほうだが顔ハメにはめちゃくちゃ積極的だ。
タクシーでホテルにつく。区の提携している宿だ。大広間の名前が「深川」「両国」「日本橋」となっており、あ、江東区だけじゃなくて墨田区と中央区も提携しているのかな、と思ってそれぞれの保養施設を調べたが違った。
夕食は部屋になる。大量に出てきた。前菜、キンメダイのしゃぶしゃぶ、刺身、煮魚、梅そうめん。ステーキ、てんぷら、たけのこご飯。3日分くらいのおかずが出てくる。子供もハンバーグ焼き魚ステーキとめちゃくちゃだ(全部おいしい)。
そう、天ぷらである。昨日天ぷらで倒れた妻は大丈夫かな……
天ぷらに到達するころには妻も限界が近づいており、すまないが天ぷらは見たくもない、と言われて私が行者ニンニクの天ぷらを引き受ける。トラウマになっちゃったんじゃないか。しばらく天ぷらから距離を置いてほしい。
温泉に入った。平日ということもあり客数も少なく、男湯はほぼ貸し切りである。露天風呂にのびのび、のびのびと入る。
子供たちは9時半ころに寝て、私も特にすることがなかったので早々に寝た。旅館風情を楽しみたかったが、それ以上に疲れが。