4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

The war must go on

1月1日(土)

足先が微妙に冷たく5時台に起きてしまい、なぜかiPadを充電器につないでまた寝た。起きたら7時であった。

リビングに行くと母に「早いね」と言われる。小学生のいる親は早いんだよ、こんな時間に起きたら寝坊だよ。知ってると思うけど。

すると中高生となるともっと早いから覚悟しておき、と言われた。確かにそうだ!

父も起きてきて、あけましておめでとうと言い交わす。今年はがんと戦う一年ですね、がんばりましょうね、なんて言うこともせず粛々と祝いの言葉が我々の体を通過していく。

祝いに力がない。犬も危篤状態が続き、つらそうで弟は朝も寝ていた。きっと夜になんども目覚めてしまったり、何かあったんだろう。

めいめいの戦いは続く。The war must go onだ。

日本酒を少しいただき、かまぼこと伊達巻、丸餅の御雑煮だ。丸餅というのは珍しい。母が香川県出身の友達からもらったのだという。香川県なのであんこ餅もあるそうだ。

実家からほど近い神社に父と初詣に行き、一緒におみくじを引いた。調子がいいときは足も痛くならずに、秋葉原一周しても大丈夫だった、とのこと。秋葉原、行ったのか。よかった。

私は中吉、父は小吉だった。病はじきに癒えると書いてあったそうだ。

人生100年時代」と叫ぶCMしかり、ステージⅣのすい臓がん患者と生きていると世間はポリコレ違反だらけだ。

あっという間に暇になるので散歩に行く。特にどこへ行くでもないがうろうろしていると面白いものがたくさんあったので写真を撮った。カメラを持っているだけで散歩が倍楽しい。

昼飯はごくシンプルに焼かれたお好み焼きだった。こういうのでいいんだよ、を地で行く。そしてまた散歩に出て、川沿いを歩くなどする。

高い鉄塔が何本も立ち、家々に電気を送っている。あんなに高いところをどうやってケーブルを渡したんだろうか。調べてみたところ、ヘリコプターで軽いナイロンコードを渡し、それに鉄線を括り付けて渡すのだそうだ。へぇ~!

地上約100メートルでの“匠”の技~ヘリコプターを利用した送電線の新設工事~ 関西電力送配電株式会社の「地上約100メートルでの“匠”の技~ヘリコプターを利用した送電線の新設工事~」のページです。ヘリ www.kansai-td.co.jp

仕事をするが、スピーカーを持ってき忘れてしまったため良い音質で音楽が聴けない。テレビをつけると「孤独のグルメ」がやっていた。なるほど、これをBGMにしよう。テレビをBGMに仕事をするのは初めてだ。

ずっと何かしらの画面を見ていたので酔ってきてしまい、コンビニに行って雑誌でも買ってこようと寒い夜道を15分ほど歩いてローソンに向かうが、最近のコンビニは雑誌をほとんどおいてないらしく何も買えるものがなかった。

夕食はぶりの照り焼き、味噌汁、小松菜と油揚げのさっと煮、梅紫蘇ごはん。非日常ではなく、日常の延長線上にある寿ぎ。わが実家の元旦にふさわしい。

やがて犬がヤマを一つ越え、小康状態になったようで撫でに行く。一緒に暮らしていたことはないが私のことを家族として認識してくれているようだ。撫でつくす。

画面を見るのが気持ち悪いので母に借りた料理本を眺めていたがあまりピンとくるものはなく、そうこうしている間に23時くらいになったので寝た。

The war must go on. 日々はいつ果てるとも知らぬ戦いである。少なくとも2022年においては。がんばろう。