4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

のど自慢に出たい、と思ったのは人生で初めてだ。

8月13日(日)

妻の実家に行く日だ。夏休みとはいえ、適度なゆとりをもってきっちりと予定が詰められており、妻の予定策定力の強さが頼もしい。

妻の弟たちが早い時間に来るらしいので、我々も9時すぎに出ないといけない。てきぱきと妻の焼いたパンを食べる。冷蔵庫の掃除はあらかた終わった。

電車に乗って妻の実家へ。子供らはまた飴をなめている。虫歯になる……と思うが因果は証明されていない。

妻の実家の最寄り駅につくと、妻の弟家族もちょうど駅についていた。1歳2か月くらいの子供がいる。彼らは車に迎えに来てもらって、実家に行くらしい。我々は歩いていく。

カメラを持ってきたが、メモリーカードを忘れてきてしまった。ただの鉄とガラスの塊を持ってきてしまった。

妻の実家では、ほぼほぼ1歳児を愛でる会になっている。今まで愛でられる側であったわが子が一気に愛でる側に回っている。人生のうつろいを感じる。

妻の両親ももう70だしなぁ。

昼食は冷しゃぶだった。サラダ様のもので白飯を食べていく。テレビではNHKのど自慢がやっていて、静岡の人たちが老若男女、気持ちよさそうに歌っている。

いいな。おれものど自慢、出たい。

のど自慢に出たい、と思ったのは人生で初めてだ。年を取った証拠かなと思ったが、のど自慢で優勝したのが中学生だったのでこれ年齢関係ないな。

昼過ぎになって、犬もずっと留守番で心配なので私は帰っていく。子供らよ、善く過ごすのだよ。

家に帰ると犬もだいぶ待ちわびたという恰好でケージから出てきたが、「あれ、お前だけ?」という顔で玄関方面をずっと見ている。そうなのだ、僕だけなのだよ。この犬、残りの家族のこともちゃんと気にしているのだな。

しかし犬にはまた留守番を強いることになる。

家を出て、ヨドバシカメラで小型でかわいいカセットコンロを買ってきて、銭湯に行って、帰りにクラフトビール屋でクラフトビールを飲む。

犬に長く留守番させたくなかったので風呂では気がせいてあまりゆっくりできなかったが、しかしビールはそんなことも忘れ、ゆっくり飲んでしまった。