12月4日(日)
我が家は犬に浮かれているが塾もある。家がぐちゃぐちゃである。犬偏に塾と書いてぐちゃぐちゃと読む。なぜ同時に訪れるのか。
朝9時から上の子が入塾テストだ。昨晩から今日にかけて、
「割り算のひっ算のやり方を教えて」 「2桁×2桁の掛け算のやり方を教えて」
など、微妙に習ってない範囲の解き方を教えて、これぞ付け焼刃。朝のさわやかな大通りに自転車を走らせ、10分少々で塾に着いた。
何人くらいいるのか、数人なのか数十人なのかとんと検討もつかなかったが、上の子と同級生はだいたい10人くらいである。
緊張して早口になる上の子、教室まで手をつないでいき、預けていったん帰宅する。
留守番していた下の子をつれてスーパーに行き、ポップコーンや飲み物を買う。午後は塾の説明会があって、その時間は子供らだけで2時間以上留守番をさせることになるからだ。2時間以上の留守番のときはリビングの真ん中に椅子をすえて映画館をやっていいことにしている。
上の子が終わる時間の少し前に宅急便が届いた。犬グッズが詰まっている。さすがは犬偏に塾。次から次へとタスクが押し寄せる。とりあえずマットをどーんとリビングの真ん中にしいて、無垢材のフローリングを台無しにした。
ふたたび下の子を留守番させ、上の子を迎えにいくと「試験の結果が出ています」とのこと。はえーな!
ぎりぎりどうにか合格していた。
あとから調べたところによると、入塾テストのためにしっかり勉強しているお宅もあったりして、付け焼刃だけで合格というのはまあまあではないだろうか。あまりこの時点で他人と比べても仕方がないが。
胸をなでおろした上の子を連れて帰宅。昼食は味噌汁と鮭ごはん。夕飯の鮭鍋にするは買いすぎた鮭の一部をフライパンでこんがり焼き、白飯に混ぜて食べる。旨いに決まってる、日本人のDNAが旨いと叫んでいる。子供らもよく食べた。
午後は塾の説明会。良くも悪くも私が子供のころと大差ない。たったひとり塾でPCを開き、メモはすべてPCのNotionでとる。なんでみんな手でメモとってるんだろう。誰よりもメモをとった自信はあるが、ペンを持っていなかったのでアンケートに答えられなかった。
帰宅することにはちょうど妻も帰ってきた。妻は文字通り仕事終わりだが、私ももうひと仕事ふた仕事終えた気分だ。
少し昼寝をして夕食は鮭鍋。
鮭鍋に入れる大根がない!大根がないー、と騒いだ。妻に「鮭鍋なのに大根がないよ、やばくない!?」と焦りを共有したところ「じゃがいもは?」と言われ「あるよ」と答えると「じゃあそれでいいよね、じゃがいもは必須だけど大根はなくてもよくない?」
そうなのか!? 鮭の味しみしみ大根じゃないのか?
そうか、そういう考え方もあるのか。
じゃあいいか。
急速に大根熱が冷めた。