2月10日(木)
手を負傷したまま目覚めた。
ガーゼを寝る前に替えようと思ったがテープがどこかにいってしまい替えられなかった。こういうのはあまり不潔にしてはと思うけれども仕方がない。
起きて、別のテープでガーゼを貼りかえる。
そういえば昨日の昼、チャーハンついでに妻と薬屋に行き、ガーゼを選ぼうとした。普通のガーゼも売ってはいたが、傷用とかいろいろあった。
「最近はいろいろあるんだねぇ」
「いろいろあってどうすればいいのかわかんないねぇ」
お互い語り合いながら、これが老いの入り口なのだという想いを強める。
老いながらどうにか決断をして買ったガーゼを手に貼る。場所が場所だけにとてもやりにくい。痛いし。
朝食はスクランブルエッグとミニトマト。包丁を極力使わなくていいものにした。妻がベーコンエピを焼いたので、まあおかずは適当でいいだろうよ。
子供たちが学校に行った。最近はコロナ感染予防のため、体育の時は着替えずに服のままやっているんだそうだ。
……?
改めて問いただすと、更衣室が密になるから、とのことであった。なるほどな。私が小学生のころは更衣室などなかった。教室で男女入り乱れて着替えていた。さすがにいろいろ配慮があるのだろう。
雪の予報だが雪が降る気配がない。ずっと雨だ。家の玄関先に温度計を出しておいたら5℃まで下がった。
仕事をたくさんやる。翌日が祝日でありあわてて事務をやる。案件がみちみちに詰まっているので事務まわりで抜け漏れが大変多く皆さんにご迷惑をおかけした。
昼は残っていたおかずをうどんに載せて食べる。12時までだと思っていた打ち合わせが実は13時までで、妻は先に食べ終わっており、13時からずるずると食べた。
ビールを一番搾りに替えた。都度コンビニで買っていたが切らしてあわてて買いに行ったりが続いたのでやはり箱で買うことにする。
一番搾りをはじめとするレギュラーラインのビール、安いな。24本入りで4300円、つまり1本あたり180円。たぶんスーパーで買うともっと安い。愛飲しているハイネケンより1000円近く安い。もちろん安さ方面を極めるともっともっとあるのだろうが、意外と差は大きいぞ。しかもおいしいし。
子供が夕方入ってきた。
「アルセウスなんでないしょでやってたの!?」
内緒にしたつもりはない、別に聞かれもしないし。
夜はまたも妻がつくってくれた。私が負傷しているのだから仕方がないといえば仕方がない。チキンを焼いて、あとは常備菜だ。
3種類の常備菜(ナムル、きんぴら、ナスのみそ煮)で一週間乗り切ったが、さすがにちょっと代わり映えしなかったなとも思う。コロナ禍を経て我々家族は自炊に対して贅沢になった。
家にいると外を見ない。窓の多くはすりガラスなのだ。寝る前に仕事場まで降りていってカーテンを少しめくってみると、静かに雪が降っていた。