4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

子供がまだ子供であるうちに切り取っておきたい風景が多すぎる。

11月15日(月)

子供たちはずるさに取りつかれているので、もう片方のことがとにかくうらやましく見えてしまうらしい。

明日は上の子がお弁当なのだが、先週の下の子の弁当とまったく同じにしてほしいというリクエストを受けている。下の子の弁当、焼肉サンド弁当という結構変わったやつだったんだよな。

仕方なく私は週末に豚の塊肉を解凍して、切って漬けてある。妻はそのために先週とまったく同じ白パンを焼くことになった。

私自身、弟がいるが子供のころは妹だったし、妻も弟がいるので、同性のきょうだいとここまで自己同一しているケースは実感がない。あまりにも両者が一体化(ニコイチ)しすぎていて、何をするにもどこへ行くにも二人セット、唯一バラバラになるのは買い物好きな下の子がスーパーについてくるくらい。これは正常の範囲内なんだろうか、いずれそれぞれの道を歩む日が来るのだろうかと意味もなく不安になるくらいだ。

「これは正常の範囲内なのか」を見極めることはとても難しい。子育てはその連続だ。自分に経験がないことの正常/異常を見極め続ける、それが子育ての本質なのかもしれない。

子供も妻も出勤した。妻はコーヒーを忘れていったので私は水筒2本分のコーヒーを飲んだ。

今週いっぱいは秋の心地よい天気が続くでしょう、というのは最高に気持ちいい言葉だ。通りに面したオフィスで仕事をする。

妻が帰ってきて、上の子の遠足で使う「おてふき」を買い忘れたとのことでドラッグストアに向かう。下の子もついていく。

その間に上の子が「このアプリをやりたい」といって、なまはむ、というハムスター育成アプリを見せてきた。

「君はハムスターどころか、実際のメダカに餌をやってすらいないのでは?」

と指摘すると、あわてて上の子はメダカに餌をやった。

帰ってきた下の子は、どうして半分ずつ餌をやらなかったのか、で大いに憤り、大泣きする。普段は半分ずつ餌をやっているのだそうだ。

上の子は謝るのが嫌で床をゴロゴロしたり妻に甘えたりしている。ぜったい言わないから。わるくないから。

子供がまだ子供であるうちに切り取っておきたい風景が多すぎる。