5月25日(火)
空気公団の「なんとなく今日の為に」という曲があって、前から割と好きではあったが、最近頭の中にずっと張り付いている。
歌詞が短くすぐに覚えられる。口ずさむ。PVにはかつて家族で訪れた静岡の大井川鉄道が使われているような気がしてならない。
カラオケに長いこと行ってないので、自分の歌のうまさ下手さを相対化することができず、自分はもしかして歌がうまいのでは?という錯覚に長いこと苦しめられている。
なんとなく、なにげもない今日の為に生きているかもしれない。
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なにげもない今日は納豆で始まる。きゅうり、ミニトマト、アボカドを刻んで納豆と混ぜて、ご飯にかける。
シンプル極まりないが、これがまたうまい。子供たちもすぐに食べられるので遅刻の心配も少ない(ないとは言っていない)。
早くテレビが見たい、早くトイレから出てきて、と子供たちは喧嘩しながらがやがやと降りてきて、下の子が泣きそうになりながらテレビをつけると「クックルン」は最近見たやつの再放送だった。がっかりだよ!
この手の料理をするときに納豆についてくる辛子がいつも無駄になっているので、たまには入れてみたがこれはこれでうまいな。いままで捨てていったたくさんの辛子たちの冥福を祈る。
子供たちをせかして学校の準備をさせ、させながらも自分の準備をする。会社で9時から会議がある。
出向とコロナが重なり、会社が遠くなったことのデメリットをほとんど感じずに生きてきたので、こうやって早い時間の打ち合わせがあると遠さがのしかかってくる。
仕事をもりもりして、昼飯は迷う。緊急事態宣言中だが品川にはたくさんの人がいる。緊急時ではないときの品川のにぎわいを私は知らない。ラーメン屋で豚骨ラーメンを食べてみたが70点くらいだった。
仕事が終わり、さあ家に帰るぞとマスクをつけた瞬間に鼻水が出て、おっと、ティッシュで拭うとそこには鮮血が。マスクを裏返すと裏側にもべったりと血がついて、外からも見える。
代えのマスクがあってよかった。いまやマスクはある種の下着、つまり口と鼻は「下」といえる。
鼻血が収まるまで20分くらい安静にして、そして会社を出る。子供と妻が肉じゃがを食べていた。安い豚肉でつくったのでぱさぱさだ。
「ねむけばくはつ~」と下の子は連呼していた。
この人は眠くなるとすぐに食卓から降りてぐらぐらする。それをすることで寝るのがもっと遅くなるのにな。