5月26日(水)
妻が胡麻ベーグルを焼いた。
胡麻ベーグルといえばレタスとハムとチーズとマヨネーズでサンドイッチだろう。すべて家にあったので準備する。
いつそんなイメージを持ったのか? そうか、これは会社の社員食堂でよく食べたベーグルサンドの組み合わせだな。
前の会社も社員食堂は中止となり、今の会社も社員食堂は結局行かないままに閉店となった。社員食堂という存在自体が、どんどん過去のものになっていくのかなあ。いや、過去というよりは、新しい形の社員食堂のようなものが出てくるのだろう。
コロナ禍でひっそりとなくなっていくものは多いに違いない。そういえばオフィスビルの受付もなくなったな。
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ベーグルサンドを作ったはいいが、上の子は歯がぐらぐらなのでこの手の硬めのサンドイッチは食べにくいようだ。
そしてすっと社員食堂の記憶が頭をよぎる。
このところ暑いので水筒にお茶を多めにいれてやる。上の子は保温ができる水筒なのでぱんぱんにお茶をいれると、重い。下の子は体育があるのでしっかり入れてやる。体育があるとないとでお茶の消費量が全く違う。そして毎朝連絡帳をチェックして体育の有無を確認するのは微妙に面倒だ。名もなき家事とはよく言ったものだ。
というか、頼む、学校の水飲み場を解放してくれ……
上の子は既にノースリーブのワンピースという真夏スタイルだ。君ほんとに真夏なに着るの?
子供たちが家を去り、とても気持ちがよいので1階のガラス戸を開け放ってコーヒーを飲んでみた。音楽を流して、本を読む。オープンカフェだな。
すると向かいのマンションの1階にスタジオを構えるカメラマンさんがやってきた。会釈をするくらいの仲だがこのあまりちゃんと話したことはなかった。
私が広告会社で働いている(いた?)ことを話すと、「知ってます」と言われた。なんで? エゴサの鬼なの?
違った。私がこの家を買ったときに、不動産屋が近隣に私の所属企業について触れまわっていたようだ。
不動産屋~~ッ!
まあいいんですが。
仕事。昼休みが大変に短かったので、あわてて松屋に駆け込む。
駆け込んだ先は正しかったがなぜか気分を変えたくなって「ビビン丼」を注文してしまい、なかなか出てこなくてやきもきした。おとなしく牛めしにしとけばよかったんだよ!!
駆け戻るようにオフィスに帰って再び仕事。
子供たちが2時半くらいに帰ってきて、ピアノ教室に行く。私も行ったことがなかったのでついていく。こぎれいなマンションの一室がピアノスタジオになっていて、そこで小柄な先生が子供たちにピアノを教えてくれていた。
いままで時間が合わなくて、触れていなかった世界だ。だいたい把握しているつもりだった家庭内にも、未知の世界はある。
冷蔵庫の中の残った野菜を並べる。キャベツ、にら、マッシュルーム、かぼちゃ。そしてメインは鶏ハム。うーん。
かぼちゃをスープにして、豆腐を入れる。残りの野菜は刻んでチヂミにする。鶏ハム、そういえばローズマリー風味だった。梅だれにでもして鶏ハムとチヂミ共用にするか。献立がめちゃくちゃだな。栄養と味のバランスだけは整っている。
子供らが寝た後仕事にもどり、22時きっちりまで働いて、風呂に入り、そのまま寝ればいいものをどうしてもとハイボールを飲みながらだらだらしてしまった。