4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

「ゆで卵マヨたこ焼き」を1個もらって口に入れた瞬間くわっと目を見開いていた。

6月11日(土)

子供たちが「寝かしつけなし」での入眠に1週間連続で成功した。

普通に考えてこの年まで寝かしつけをしているほうが違和感があるがしかし成長の順序は時として前後するし、彼女らの中では大きな進歩だったのではないか。

晴れて次のステップ、つまり今は2人分くっついているベッドを分割してそれぞれで寝られるか、に進むことになる。

朝食に野菜炒め納豆ごはんを供する。少し前まで野菜炒め+納豆というのは私のレギュラーメニューであり、それがゆえに食べ過ぎたというのがあって上の子が嫌がったのだった。

久しぶりにやるとやっぱり良いな、この組み合わせ。

そうこうしているうちに子供たちの従弟が生まれたことが知らされた。義弟の第一子である。生まれたての赤ちゃんはくちゃくちゃで、しかし髪型が妙に整っており思ったより人間らしさがある。

子供らとかわるがわる妻のスマホをのぞき込んで愛でた。

午前中のうちに子供部屋の片づけと模様替えを進めよう。出たごみを今日の回収までに全部出そう。

かつて子供らがつくった工作を、ひとつひとつ写真に収めてから捨てていく。下の子は気を抜くとすぐ「おえかきひめ」とか「キンダーブック」などを読み始める。途中子供たちが喧嘩をして一時停止となったが、どうにかもちなおして午前中には模様替えが終了した。

もともと2つあわせてダブルサイズという脚つきマットレスだったので、2つにわけるとそれぞれセミシングルだ。

セミシングルのベッド、壁に寄せると、細い! これはほとんどソファの奥行だ。子供たちが寝ている間に落ちても痛くないようにマットレスやクッションを床に並べた。

こうやって寝床を分けてみるといよいよ二人の人格だという想いが強くなる。

作業でへろへろになったので昼食はたこ焼き。

これも下の子がかつて嫌がったのだが「今なら食べられる!」という力強い自信を受けて買う。家から歩いて3分のところに銀だこがあって、久しぶりに食べた。うん、おいしい。

上の子は「やっぱり普通が一番、普通が一番」と繰り返しソースあおのりのたこ焼きをむしゃむしゃ食べていたが下の子から「ゆで卵マヨたこ焼き」を1個もらって口に入れた瞬間くわっと目を見開いていた。そう、邪道にもうまいものはあるのだ。

午後は子供らがバレエに行き、私はスーパーで買い物をして、「あいすまんじゅう」を食べ、コーヒーを飲みながら数学の勉強をする。

夕食は従弟の誕生を勝手に祝して鯛のアクアパッツァとカツオのカルパッチョにしようと準備していたが、バレエから帰ってきた下の子が

「パパきょうのよるごはん決まってる?」

と聞いてきたのでおよよとなった。なんとなく決まってるけど、どうして?

「焼肉食べたい!」

なんだと……?

はい! わたしも焼肉食べたいです!

魚たちは冷蔵庫で少し待ってもらうことにして、近所の焼き肉屋(安いほう)へ向かった。

安いほうだけあって肉は安さが感じられたが、値段が高いほうの半分くらいで済んだので上出来だろう。

満腹になって子供らはそれぞれ離れたベッドで寝た。