4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

毛の流れで犬を見分ける

5月5日(水)

オレンジを食後に出すことがある。

この季節は果物の閑散期で、季節外れのリンゴか柑橘、あとは輸入物のぶどうオレンジバナナキウイくらいしかない。バナナが優秀すぎるためオレンジはほとんど買わないがこの季節だけたまに手が伸びる。

オレンジのいいところは(バナナには及ばないが)食べやすいところだ。8個に割り、切れ込みを入れれば食べられる。ナイフだけで十分、まな板もいらない。

我が家は最後の「切れ込み」を入れる派と入れない派に分かれる。私は絶対に入れる派、妻は基本的にいらない派で、下の子は割と入れる、上の子は入れない。

しかし子供たちは本質的にはどうでもいいと思っているようで、日によって切れ込みを入れる入れないをリクエストしてくる。一人2切なので「片方だけ入れる」みたいな筋の通らないリクエストもたまにある。

単なる効率や好みの問題と割り切るのではなく、それぞれの良さがあるのだとしたら、それを積極的に楽しんでいこうという前向きな姿勢だな。

オレンジひとつとっても学びがある。人生は学びに満ちている。

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私が下の子が汁物を食べてくれずさめざめと泣いて寝たのを知ってかしらずか、夜半に下の子が寝室にやってきて「サラちゃんがいない」と言う。サラちゃんは犬のぬいぐるみで、姉妹で同じぬいぐるみを持っていて「サラちゃん」「キュンちゃん」と名前をつけている。

見た目が全く同じなのだが背中の毛の流れで見分けているらしく、逆毛なのがサラちゃん、順毛?なのがキュンちゃんだ。

どれどれと子供部屋に行くと上の子が2体とも抱きかかえるようにして寝ていた。片方をそっと抜き取り寝室にいる下の子に持っていくと感謝され、そのまま私と妻の間で寝た。

5時過ぎに私は起きる。子供たちもずいぶんと早い。上の子は4時台に起き、しばらく本を読んでいたが6時になって下の子を起こしたのだという。妻を除く3人が6時過ぎにリビングに集い、一緒に料理をやる。保育園からもらってきたレシピにあった「納豆の卵とじ丼」を久しぶりに作ることにする。

あとは下の子が絶対食べる汁物ということでほうれん草のポタージュスープを一緒に作った。この人はポタージュであれば食べる。

朝食を終え、ヴィーガンカレーを作る。みじん切りにした油揚げをベースに、玉ねぎ、エリンギ、ひよこ豆、ほうれん草、で作るカレーだ。

結局最終日まで手付かずで残っていたのは仕事だった。カレーが出来次第、仕事場に入って黙々と資料をやる。

家族で自転車に跨り、東に向かって出発。昨日は行けなかった、くら寿司に行く。コロナ対策もあってかほぼ完全に無接触無接点で寿司を食べる。

私はすごい勢いで食べてしまい満腹だ。下の子はエビや卵、マグロを少し食べるだけだった。いまだに生魚が苦手な認識でいるのかもしれない。毎月北海道から届く何らかの刺身を誰よりも楽しみにしているのも君だ。味は全然違うけど。

子供が「どうぶつの森」のガチャガチャをやりたがり店の出口で座り込みを始めるなど騒乱の予兆はあったが妻が「家にプレゼントがあるから」と約束をして乗り切る。本当にあるのか? 俺は知らないぞ?

引き出しを開けると、本当にあった。雨のGWだった場合みんなで遊ぼうとしていたなぞり絵だった。

家族で新国立バレエ団がやっているコッペリアの生配信を見る。私は一昨日も見た。家族でバレエを見るのは初だったが想像以上にとっつきやすい。オペラなどと違い、きっと言語の要素がないからだろう。振り付けもそれなりにもモダナイズされているんだろう。

縄跳びで遊んで、しかし家族全員が満腹すぎてさほど夕飯を食べる気もしない。ヴィーガンカレーを出す。意外とするすると食えた。妻がかなり気に入っていた。こういうの、好きなんだ。。。

子供も早起きすぎたので8時前に寝て、私も眠くなったので8時半くらいに寝た。流石にやりすぎだなとは思う。