4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

海の水から塩を抜く

9月17日(月)

敬老の日で祝日である。母にLINEをしたら、今日も1時間半じっくりとプールを歩いたのだという。素晴らしすぎる。あのときに無理にでもジムに連れて行ってよかった。

お台場に出かけることは決まっていて、未来科学館に行きたがった妻と水の科学館に行きたがった上の子の間で今週数度の話し合いがもたれ、結局「水」に行くことになった。

お台場には微妙な行きにくさがある。バスに乗れば一本なのだがバスで30分というのは子供たちにとっては血の池地獄を渡る小舟のようなものらしい。電車で数駅、そこからバスに乗り換えて十数分。子供らは酔い止めの飴をたくさん持っていき舐めまくるので虫歯がひどくなる一方だ。

勝どきからお台場までのバスは外国人の人でいっぱいで、そうだ、チームラボの展示にイーロンマスクが行ったんだっけな。イーロンマスクは現代の空海か。

なので豊洲あたりでぐっと人が降り、お台場の真ん中らへんまで行くのは我々だけだった。ふたたび暑い道を通り、水の科学館へ。

映像と浄水場見学の予約をし、館内に入っていくとすでに人がいっぱいである。比較的地味なタイプのレジャー施設だがそれでも天気のいい9月の祝日の集客力は馬鹿にできるものではない。

水鉄砲で遊び、水ができるまでの映像を見て、実験を見たりゲームで遊んだりする。一応水を学ぶためのゲーム構成になっているが子供らからすればゲーム性以外は余計なようだ。後日、下の子に「水道の水ってどこから来るんだっけ?」と聞いたら「海の水から塩を抜く」と言っていて果てしなくがっくりした。

そろそろ浄水場見学なので受付に向かうと、私がその時間を15分勘違いしておりすでにツアーは出たあとだった。

うわ、やっちまった……

しばらくしょげていたが、しょげていても仕方ないので、歩いてお台場の商業施設方面へ向かう。そこでお昼にする。

ダイバーシティ東京のフードコートで席を探すが、なんだか様子がおかしい。いわゆる「量産型女子」が大量発生している。大きなフードコートが、家族連れ3、量産型女子5、その他2、という割合で埋まっている。特に奥に進むほど量産型女子は増えているが、席自体はすぐに空きそうだったので、そこにどうにか4人分席を確保して、量産型女子に挟まれるかたちで家族で座った。

さっきから量産型量産型を連呼しておりあたかも十把一絡げにしているようだが、一人ひとりは当然個性もあり、服も違えば髪型も違う。たまに男子もいる。ハッピを着ている女子もいる。調べるとVtuber/歌い手のライブだった。なるほどなぁ。こういうのが今や日本のメインカルチャーの一つなんだ。

だが祝日のお台場なので家族がいることの正当性は確保されている。家族はラーメンを食べ、私は天丼を食べた。子供らはさらにソフトクリームも食べ、近くのドン・キホーテみたいな駄菓子屋みたいな店で駄菓子をたくさん買った。

帰ってくる頃にはヘロヘロなのだが、私は少し仕事があり、さらに上の子は塾がある。疲れた身体に厳しい。送っていった妻は「今にも寝そうだった」と言って心配していた。

夜8時に迎えに行き、はたしてどれだけヘロヘロだろうかと心配していると案外元気に出てきた。昼間は身体を使い、夜は頭を使ったのでバランスが良くむしろ調子がよかったのだそうだ。国語でとっても褒められたのだという。

最後まで、いい1日だったな。