8月11日(金)
1日だけの営業日が終わり、今日はまた休みだ。私の実家に行くことになっている。
実家には母しかいないので、つまり母を訪ねていくということである。家族対家族ではなく、家族対個人の行事になっている。
電車の時間を何も考えずに出発したので、家を出た瞬間に次の電車が15分後であることが判明しいったん家に戻るなどした。
子供らは電車に乗るたびに酔い止めのため飴をなめる。もしかしたらこれが、子供らに頻発する虫歯の素なのではないかと疑ってみた。意外なもの同士がつながる瞬間のカタルシスはある。が、本当か?
実家について、さっそく昼食。母は子供らが来るというのでそれなりに料理を用意してくれていた。稲庭うどん、豚バラチーズ巻きとか、子供らも楽しみにしていた。おいしそうに食べる。
そして、今日一番の仕事。それは母に固定電話の解約を勧めることだ。
固定電話を使う頻度、そのうち固定電話じゃなくてもいい確率、そして詐欺にあうリスクを天秤にかけると、どう考えても解約するのが一番なのだ。
母に相談すると、案外すんなりと、そのほうがいいかなと受け入れてくれた。人によっては長年アイデンティティだった電話番号と別れることに抵抗を示すらしい。
ただ、母は表向きはすんなりとした態度をとるが、裏で悲しんだりということもある。
固定電話でしかつながっていない旧い友人には、これを機に電話をかけよう、となった。それがよいよ。
あとスポーツジムに行くというので、我々を駅まで送っていった帰りがけに寄って行くといい、と強引に連れ出した。
上の子が、スタバに行きたがった。YouTubeでなんとかチャンネルのなんとかちゃんがスタバの新作をおいしそうに飲んでいたのがうらやましいのだという。
スタバへの、憧れ! これぞローティーン!
君が今住んでいる街は、スタバよりもよほどおしゃれなカフェが山ほどあるんだよ、ということを丁寧に教えつつ、帰り道にスタバに寄って季節メニューであるすいかフラペチーノを飲んでいた。高い、高いが、子供らの初スタバを一緒に体験できると考えると安いものだ。