4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

秘密結社は夕暮れの電車で水戸へ

2月25日(土)

この日をずっと楽しみにしていた。友人たちと茨城の奥地まで出かける日だ。

なぜ茨城の奥地にいくかというと、ある友人の結婚式(11年前)にそこでビールを醸造し、なんかのはずみに「もう1回行こう」となって酒の勢いで決めたからだ。酒の勢いを現実にするの、若い感じがしていい。

10時半上野の特急電車で行く。朝食を家族で食べたあと、家族は妻の実家に向かい、私は上野へ。少し時間があったのでスタバでコーヒーを買っていった。

品川から乗ってきた友人はすでにビールを構えている。やる気だなー!

特急電車の中でカメラを布教し、水戸で乗り換え、常陸鴻巣という駅で降りる。間違いなく、11年ぶり二度目である。はっきりいって酒蔵以外なにもない。よくこんなところに駅があったものだ。

カメラを持ってきてよかった、というか実質この日のために標準ズームレンズを買ったようなものだ。使い始めてわかったが標準ズームレンズが使いたい状況では動画が撮りたくなることもあるため、手振れ補正がついてるXF18-55が正解だったかもしれない。

でも11年ぶりに入るビール醸造室内はちょっと暗くてSigmaのF2.8通しはありがたかった。

11年前と同じような手順を踏んでいく。同じような、というのはもう細部は覚えてないからだ。

休憩時間にかき揚げ蕎麦を食べ、ぐつぐつ煮たり濾過したりホップを投入したりする。ほんの少しのホップや麦の配合でも、だいぶ香りや色味が違ってくるものだ。

11年前はビートルズの「オブラディ・オブラダ」がかかっていたが今回は無音。その代わりお姉さんが少し愛想がいい。

しっかりと秘伝のスパイスを入れ、怪しい香りと味のビールのもとができあがった。あとは4週間待つだけである。

その醸造所は、11年前は日本酒とビールしかなかったのだが、今はウィスキーや梅酒、ジンもやっているらしい。併設された試飲どころでウィスキーとジンを試飲する。うすぐらいバーカウンターで4人で立ちながらウィスキーをあおっているの、秘密結社っぽくてとてもよい。

秘密結社は夕暮れの電車で水戸へ帰っていった。水戸からは特急電車がなくて、快速のボックス席でビールをあおりながら帰ってきた。