4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

「おいしい」より「こういうのが食べたかった」のほうが嬉しい。

11月21日(日)

今年の年末は本当に不思議で、「もう今年は終わった」という想いが強い。いつもなんだかんだ師走にいろいろ詰め込んでいる私の社会人生にあってこんなことは初めてだ。

いろんな要因が重なっており、

・今年のまとめはいろんな予定との兼ね合いで11月頭に終わってしまった
・年内の大きな予定はもうない、タスクも2個程度
・有給を何度か予定している

などなどあって、「あれ、もう今年はほとんど終わりだよね。まだ11月なの!?」といつもの「わ!気づいたらもう12月!早い!」と逆になっている。

年末は早い早いという想いが一周して過剰に身構えたせいだろう。

今日は妻の実家に行く。昨日までと比べて少し肌寒い。セーターを着こんで、1年10か月ぶりに妻の実家の最寄り駅からの道を歩く。

年末だ! これは「今年もお世話になりました」だ!

妻もそれに気づいてしまったらしく、「あれ?もう年末だね?」と私のほうを見る。そうそう、そう思ってたんだよ!

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朝、子供たちが起きてきたので料理教室を開催する。今日はかぼちゃのバター煮ときゅうりの胡麻和えの2本立てだ。

ちゃんとレシピを調べてから臨んだので指導も完璧だった。レシピを見て指導するようじゃだめだ、という想いもふとよぎったが、プロだからと言ってテキストを見てはならない理由なんてない。ビルエヴァンスだって楽譜を見るだろうよ。

どちらもとてもおいしくできて、白飯朝食ではあったが子供らも完食した。

コーヒーを淹れ、プリキュアを見終わったら下の子が叫ぶ。「よし、おばあちゃんちにいこう!」

ふぁ、まだ9時ですよ?

「行く! 電車調べる!

9時36分か、その次は51分ですね。

「36分に乗る! ぜったい乗る!

ぶうぶう言いながら家族で慌てて準備をして弾丸のように家を飛び出す。私はうっすらトイレに行きたかったが言い出せず。

改札の時点であと2分。いける、間に合う! そこで下の子が急に減速した。

「51分でいいよ……

ここであきらめんのか!? うそだろ!?

けしかけると歩いたので電車には間に合った。降車駅で、私もトイレに間に合った。

おばあちゃんちでは妻のかつての寝室でおばけごっこをしたり、祖父母にかわいがってもらって楽しそうだ。昼食のビーフストロガノフ丼?もたくさん食べた。

ピアノがあったので妻が弾いていた。もう何年も触っていないはずなのによく弾ける。なぜなら楽譜を読めるからだ。

私は楽譜を読むのが得意ではない。楽譜を読めるように訓練を受けてないし、手の形の記憶で今までのすべての曲を乗り切ってきたからだ。楽譜をすらすらと読める人はすごい。

でも今は弾いてないということは、そこに至るまでにいろいろつらいことがあったんだろうな。

何かでもらったのか、じゃがいもと玉ねぎをくれた。好きなだけ持って行けと言われ、好きなだけといっても持てる量に限りがあるので適量もらっていった。

家に帰ると16時半くらい。みなへとへとだ。私は芋をじゃがバターにし、チキンを平べったく伸ばして上から押さえつけながらフライパンを火にかけ、ローズマリー焼きにする。

こういうのが食べたかった、と妻に言われて満足した。「おいしい」より「こういうのが食べたかった」のほうが嬉しい。おいしいものよりも、家族が食べたいものをつくりたい。