4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

不確実な未来に向けての船出を祝すしゃぶしゃぶ

8月7日(日)

涼しさは徐々に引っ込み、夏らしい暑さが盛り返してきた。まだ8月も上旬なのだ。

朝から子供たちは山車を引いた。今日は3年ぶりに山車が出る。大人の神輿もあるが、後ろから静かについていきますと事前予告があって、確かにその神輿は子供用であり誰も何も言わずマスクをした男たちが静かに担いでいった。

マスクをした男たちが静かに子供神輿をかつぐ。

何かの喪かな。

子供たちは暑い中マスクを外さずに山車を引きまわり、要所要所でプリンだの飲み物だののふるまいを受けている。

どうにも暑くなってきて私と妻は家にいったん帰って涼むなどする。やはり祭りの主体と付き添いだとアドレナリンの排出量に差があるのだろう。

しばらく涼んで、ふたたび山車に合流する。保育園時代のお友達のご両親がいて話をした。

静かな子供神輿を見て近所のおばあちゃんが言う。

「この町内はね、こんなもんじゃないの。もっと大きい神輿で、大人たちも威勢よくね、水も頭っからホースでかけて」

知ってる。知ってるけどそれを私に言いたくなるおばあちゃんの気持ち、めちゃくちゃわかる。

山車と神輿は最後に事務所について、何かを抑えきれなくなったのか大人の担ぐ子供神輿がマスクをしたまま「わっしょい」をはじめた。最後の押し合いところだけは盛り上がってやろうということだろう。粋じゃないか。

お菓子をもらってきて解散。この時期はお菓子をもらいすぎますね、という話をする。

まさかここから昼食を食べるとは思わない。パスタをいつもよりだいぶ少なめに300gゆで、実家からもらってきたアサリと空心菜のパスタをつくる。アサリと空心菜の相性の良さは中華で実証済みで、パスタにして不味いわけがなかろうという確信はあったものの、やはり完璧においしかった。

子供らは少しだけ食べた。

その後は妻がパン屋の面接に向かい、私は子供の自由研究の手伝い。

下の子の自由研究は、音しらべ。グラスやお皿を並べて叩いて、音の高さや音色をくらべるというものだ。これはわかる。

上の子の自由研究は、パスタのゆで方。ナポリタンが好きで、パパにおいしいパスタをつくってほしいから、ということで塩の代わりにいろいろ入れて20gずつパスタをゆでた。

なりゆきで水の半分弱をビールに変えたものでパスタをゆでたが絶望的に不味い。こんなまずいもの、ここ数年食べたことがなかった。

一通り片付け終わったところで、妻が帰ってきた。バイトの面接が合格だったので10月から働くことになった。

よかった!!!

でも普通に考えてバイトの面接ってそんな簡単に落ちないよね。

ヒマだったので上の子を自転車の後ろに乗せ、パン屋を見てきた。

上の子は「ママが働くんだからきれいでおしゃれなお店かチェックする!」と息巻いており、実際パン屋を見たあとは「合格」とのこと。

子供らのピアノ発表会おつかれさまと、妻のバイト面接合格を祝して、しゃぶしゃぶにする。

だがしかし、我が家はどうなっていくのだろうか……不確実な未来に向けての船出を祝すしゃぶしゃぶでもある。