4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

バターが乗ってないから嫌だ

3月18日(木)

冷凍庫にワンタンがあることはわかっていたんだ。

「明日の朝に食べよう」何度それを繰り返したことか。今日こそは、今日こそは食べねばそろそろやばい。

ワンタン単品を料理した経験があまりないが茹でてタレでいいよな。

いつもより少し早く起きてニュースチェックをし、米を炊き、冷凍していたワンタンを茹でる。茹でが足りないと肉が危ないし、茹ですぎるとデロンデロンになる。微妙なところで火を止める。キャベツと適当な野菜を味噌煮にして、これで朝食だ。

「シャキーン!」の時間が変わってしまうことを子供達が悲しがっている。よく分からないコーナーの集合体だと思っていたが慣れてくるとそのテンポ感が心地よい。見られなくなるのは少し悲しい。

シャキーン!に出てくるピチピチの真似をしてモギュモギュ言って楽しんだ。

上の子は学校に行き、下の子と一緒に歩いて保育園へ向かう。橋の脇にある桜を念入りに念入りに見るがまだ、咲いてない。ピンクに膨らんで今にも弾けそうな、ポップコーンを彷彿とさせる。

保育園に子供を預けて仕事。なかなか順調な滑り出し。

昼に妻と外に出る。今日は少し離れた洋食屋へ。以前一人で入って、さくらんぼの木について教わったあそこだ。

今日はナポリタンを食べることにする。前にキッチンでナポリタンを作るところを見ていて、豪快にバターを突っ込んでいるのに感銘を受けた。

カウンター席で妻の席からはキッチンがよく見える。私の席からは見えないので妻に漢気あふれるバターの確認を頼む。

しかし保育園からもらったプリントを二人でチラ見した一瞬のうちにバタータイムは終わってしまった。

ナポリタンは脂気があり味が濃く、米のおかずになるタイプだった。野菜もたくさん入っていて満足度が高い。

午後も仕事。おやつどきにセブンイレブンに行って、一口フロランタンを買って帰ってくる。味も覚えていないほど一瞬で食べ終わってしまった。それほどうまかったということだろう。

夕方遅くまで仕事が入っておりまたもお迎えを妻に頼む。

仕事が終わってリビングに戻ると鯖が焼き上がっていた。塩麹漬けにしていた。こんがり焼けて美味しそう。

白飯とワンプレートに盛り合わせ、さあ食べようという段になって下の子が驚くべき言葉を発した。

「バターが乗ってないからやだ!」

そういえばこの間も「味噌汁にコーンが入ってないからやだ!」と高度な嫌がりを展開していたが、まさか鯖の塩麹漬けにバターを所望してくるとは思わなんだ!

どうしよう、漬けたものの矜持としてバター出すわけにもいかんし。いやがりが激しいので妻が冷蔵庫からバターを小さく切って、味噌汁に入れた。

なぜバターが出てきたのか全然分からないが嫌がりが高度になっている。焼き魚とバター、近くはないが遠くもないし。

しかしバターとは。。。

子供が寝て、高いウィスキーでハイボールを作って飲む。うまいな、うまい。そしてもう俺は安いウィスキーに戻れないかもしれない。