4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

神は私の中に何かを見ているに違いない。

7月2日(土)

隔離生活2日目。

6時に目覚める。家族はまだ起きてないらしい。早朝であれば人もいないので家の前の道まで出て少しだけ体を動かす。

病院からは14時から15時の間に連絡しますと言われている。おそらく昼休みなんだろう。昨日のうちに主要な連絡は済ませておいたので、今日はただ療養するのみとなった。

熱は37度台を上がったり下がったりしている。のどの痛みはかなり減った。体のだるさは残っているが、脳があまり動かない以外は、概ね良好である。

朝も早くから押し寄せる、怒涛のヒマ。

YouTubeには私が何度生まれ変わっても見られないほどの動画が上がっているので真の意味で退屈ということはないが、ディスプレイばかり見ているのも疲れるし体調も芳しくはない。

朝食はおにぎり、きゅうり、ゆで卵を子供が持ってきてくれた。子供が作ったのだという。「ごはん180gにしたんだよ」ご丁寧にありがとう。

ひとまずKindleで読み始めたばかりの「銃・病原菌・鉄」(長いのを読み始めたばかりで本当によかった)を読んだり、行列とベクトルの掛け算について学んだり、それ以外の時間はYouTubeを見たりして過ごした。

特に動いてなくとも昼食時には腹が減るものだ。妻がお弁当を買ってきてくれた。ばらちらし。

午後はさすがに動かないとやばいので、少し懸垂をして、筋肉体操をして、そして本を読んだりして過ごす。

熱が下がってきて体調はだいぶよい。これ、ただの風邪だったのでは?

ただの風邪への想いが時間ごとに増す。

14時をまわったころから手がつかなくなり、じりじりまって、トイレに行っている間に運命の電話がかかってきた。

「残念ながら陽性が出てるんですよ」

あー、そうだよね。ただの風邪じゃないね。

毎日飲み歩いてる人々もいるというのに、本年2度目くらいの飲み会で罹患するとは。

そしてすぐに電話が切れた。保健所には病院から連絡しておきますとのこと。

コロナに罹る恐れがあるというのは国民誰もが思っているだろうが、いざ罹ったときにいつ何をすればいいのか(あるいはしなくていいのか)はなかなかまとまっていない。ちょくちょく改訂もあるし。

なんで私が! なんでおれがー! 100%感染対策だったとは言えないが、それでも外遊びはほとんどしてない、おれが! そのタイミングで!

10日間の隔離である。神は私の中に何かを見ているに違いない。おそらく仕事から離れて人生を見つめなおせという指令だろう。

幸いにして仕事場には、ベッドとパソコンだけでなく、水道も冷蔵庫もすべて揃っており、ちょっとしたビジネスホテルよりは快適に過ごせる。私以外の家族に顕著な症状はない。

夕食は子供が炒め物丼をもってきてくれた。

そして家の前で花火をするという。仕事場の電気を消し、ズームレンズをうやうやしく持ち出して、子供らの写真を撮って過ごした。

熱は上がったり下がったりを繰り返し、夜にも38.0℃まであがったりした。