4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

手のひらサイズの球が欲しくなる時期

5月3日(火)

区の保養施設という区民にやさしい制度があって、それで2月には湯河原に行ったが物は試しともう一度応募してみると今度は箱根のホテルがあたった。

区の人、ちゃんと当選者をばらけさせる工夫をしたほうがよいんじゃないかしら? あるいは意外と応募者が少ないのかもしれない。

いずれにせよ私が払う額が減る分は区はちゃんとなにがしかで補填してちゃんとホテルの方の生計を支えてほしいし、意志をもってふるさと納税をしないことの誇りみたいなものを少し感じたりもする。

富士屋ホテルという箱根湯本の由緒あるホテルが半額くらいで泊まれるので私と同じ区民の方にはぜひおすすめしたい。

朝は昨日のパン散歩で買ってきたパンをかじり、バタバタと準備をしてロマンスカーに乗って箱根へ。

ロマンスカーはさすがに乗り心地がよいが、シートを向かい合わせにしていると乗務員さんがやってきて「感染対策のためシートの向かい合わせはご遠慮いただいています」とのことだった。

うーん、理屈が呑み込めない。通らない理屈でもなんとなく納得してしまったが海外ではここで論争になるんだろうな。アメリカなどでは訴訟ものかもしれない。

ロマンスカーアメリカではないのでおとなしく前を向いて座る。

ロマンスカーから箱根登山鉄道にタイトに乗り継いでいくが、下の子は電車が続き、酔ってしまったようで、そこそこ混雑した登山鉄道のすみっこで戻してしまった。あー。

どうにか耐えて硬い地面に到着し、彫刻の森美術館へ。まずはランチバイキングを食べ、私以外の家族は「ネットの森」と呼ばれる子供を遊ばせるための作品へ直行する。

私はみなの荷物をコインロッカーに預けるという大役を仰せつかり、コインロッカーを探した。半分外にあって、何組かの家族がうろうろと空きロッカーを探している。確かに空きがない。

ぐるぐると探し回って奇跡的に一つだけ鍵がぶらさがっている78番を見つけ、わーっと駆け込んで荷物を詰め込んだ。次に来た人が「あー、とられた」とこぼすのが聞こえる。

「ネットの森」はカラフルなネットが大量に絡み合っており、とても楽しそうだ。小学生に限定されているのがとてもつらい。ここでも後ろの方で「大人用の同じ奴を作ってほしいよな」と誰かがこぼすのが聞こえる。

誰かのこぼしも含めて芸術なのかもしれない。

一通り鑑賞し、上の子は「ひのきボール」というヒノキで作った球になみなみならぬ興味をしめす。お友達へのお土産にするのだという。

そういう時期があるよな。手のひらサイズの球が欲しくなる時期が。私も「オニキスボール」を持っていたよ。

コンビニで酔い止めグッズ(干し梅とか)を買い、ふたたび登山鉄道にのって湯本の宿を目指す。無事に気持ち悪くならずに湯本に戻ってきた。

チェックインをする。相変わらずちゃんとした部屋だ。夕食までまだ時間があったので、風呂へ。

日差しもやわらかく、林の向こうに伸び盛りの筍も望める露天風呂は限りなく写真に適した場所であったが、同時に裸体が闊歩し湯気が立ち込める、限りなく写真に適さない場所でもある。とりあえず男性風呂へのリンクを貼っておく。

男性風呂 | 【公式】湯本富士屋ホテル 湯本富士屋ホテルの湯処「早雲」男性浴室のご案内です。 www.yumotofujiya.jp

夕食は中華のコースになった。下の子と隣り合って座り、下の子が食べ切れないものを少しずつもらっていく。

ここしばらく夕食時に眠気が重なり、ゴネることが多かった下の子だったが最後まで機嫌よく食べることができた。読める漢字も増えてきてよき。

「炒飯ってなんて読むの」

「これは炒めるっていう字、こっちは?」

「ごはんのはん」

「炒めるご飯といえば?」

「……チャーハン?」

「その通り」

子供らは9時くらいに寝た。布団が2枚とベッドが2個あったが、上の子がベッドで下の子が布団で眠りたがったので結局両方の電気を消すことになる。

すると大人にも一気に眠気が訪れ、22時くらいにすっと寝た。