4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

うららかな初夏の陽気に、ここまで似合わない歌もないだろう

4月27日(水)

カレンダーは「あと2日」にめくられた。あとはただひたすら、子供らが発熱しないことを祈るのみだ。

さわやかな晴れの日である。初夏は毎日こうであってほしい。

天気は悪い予報である。バレエの発表会なので天気は悪くてもかまわない。これがスポーツの大会とかだとさらに天気まで祈ることになるのだろう。室内趣味でよかった。

納豆卵ごはんを食べ、子供たちが出て行った。私は銀行に向かう。先日のお金まわりの整理整頓をする中で、メガバンクから振り込みができないこと、それをできるようにすべくアプリをあこれこしたが全然できるようにならない、ヘタすると「はがきをご確認ください(2週間でお届け)」など明治時代みたいなオペレーションになるので窓口で対応してもらおうと思ったのだ。

自転車にまたがりさっそうと銀行に到着。シニアな行員さんがいる。メガバンクには再雇用とおぼしきシニアな行員さんがいて、とかく懇切丁寧にしてくれるのが好ましい。

あれこれ要件を話すと、「それアプリからできますよ」と、アプリを操作してアプリ認証カードみたいなのの作り方を教えてくれた。

仮にも30代でIT企業に勤め、ITリテラシーが高めだと自負している私が、再雇用のおじさん行員にアプリの操作の仕方を教わっている。

おお、UXよ……!

そちらは無事に解決したが、オンラインバンキングのための口座にまあまあまとまった額の現金を振り込むので窓口で対応してもらう旨を伝えると、おじさん行員がタブレットを用意してくれた。

タブレット端末であれこれ書き込み、これで終わりか……と思いきや

「このタブレットをもって番号でお呼びするのをお待ち下さい」

ふぁー!

タブレットを舐めまわすようにみる。当然の日本製。みたことないインターフェースだし、キーボードつきカバーのようだが、みたことない器具がくっついている。きっと銀行業務ために開発されたんだろう。

セキュリティという海に隔てられたガラパゴス島から、はるかな陸地を見る。ぜんぶiPadでいいと思う。

ときどき銀行に来るのもよい。なんだろう、みんなできるだけUXを意識しているのに、全部がちぐはぐの、この感じ。とても味わい深い。

昼は少し早めにうどんを食べ、引き続き仕事。仕事が最近たのしい。気候がよくなってきたからだ。

子供らが帰ってきて、私はこんどはピアノについていく。いつも子供たちが勝手にピアノを習ってくるが、発表会に際していくつか確認したい事項があってたまにはついていくことにしたのだ。

ピアノの先生は驚くことなく普通に迎えてくれたが、話したいことが少し溜まっていたらしく発表会に向けての意気込みを語ってくれた。

明後日がバレエの発表会なので、それが終わったらピアノに向けてエンジンかけていきます!

それは私のピアノへのモチベーションじゃないのか?

夕食は冷凍されて届いたホッケのフライを揚げる。量が多いので、余ったら明日の朝、ホッケサンドにしようと妻に伝えたが、結局おなかが減っていて皆で全部たべてしまった。

子供たちが風呂場で「北風小僧のかんたろう」をうたっている。

うららかな初夏の陽気に、ここまで似合わない歌もないだろうよ。