4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

いずれ「家にいてくれ」といっても出ていくんだから、今は好きなだけ家にいたまえよ。

1月4日(火)

親離れ、子離れというのは親子関係の間の永遠の悩みだろう。

少しずつ親元を離れていかないといけない。親もそれを促していかないといけない。親も少しずつ子供と離れていくのに慣れないといけない。しかしどのタイミングで歩み寄り、どのタイミングで突き放すべきなのかはだれも教えてくれない。

寂しくて泣き、とうとう発熱した子供のために実家に帰った妻を残し、私は一人で目覚めた。私はどうすることもできない。

下の子の体調は良いようだ。妻からLINEが来る。いったん家に帰り、着替えてから出社するらしい。大変だな……。私は私で何かできることがあったらよかったが、しかし会社で重要な仕事があるのだった。

着替えて顔を洗う。昨晩の最高な味噌汁を温め、冷凍庫で年を越した白飯をチンして、納豆卵と一緒にもそもそと食べる。ここまで30分。朝の支度は終わった。

ほかの家族がいないと朝の準備が1/3の時間で終わるらしい。

しっかりと準備をして、会社へ。ビル街に冷たい風が吹きすさぶ。子供たちの体調が良いことを祈る。

しかし祈りは届かない。

「子供たちが泣いちゃって。もう無理かも」というLINEを義母が妻に送ったらしい。無理か。どっちが無理なんだろう、子供が無理なのか、おばあちゃんが無理なのか。

いずれにせよ無理らしいので、おばあちゃんが子供らをつれてうちに来て、妻が帰ってくるまで面倒をみてくれるのだという。

まだ早かったか、しかし8歳とか6歳とかだぞ。ママやパパがいなくて泣くような年齢でもあるまいに。しかしこれも年齢ではなく経験値の問題であることは自明だ。何歳になっても初めては不安である。

仕事が終わり、ワインとピザだけほおばって帰る。帰ってもまだ19時半だ。子供らがかけよってくる。

上の子が「あけましておめでとう!!」と言う。いや、もう何回も会ってるよ。

「あらら、帰ってきちゃったの。」

「そう、泣いちゃった。」

「そっかそっか。でもこの間お友達と一緒には寝れたよね」

「あれは寝るまでママがいたから大丈夫だったの!」

まあいろいろ思うところはあるよな、お互い。

これも常套句だが、いずれ「家にいてくれ」といっても出ていくんだから、今は好きなだけ家にいたまえよ。

妻も疲れ果てているようで、私が子供らと一緒に風呂に入り、足を揉んで寝かせる。22時くらいに眠くなって寝た。