10月12日(火)
朝食:玄米ご飯、炒り豆腐
炒り豆腐を作りたいなとうっすらうっすら思っていた。特に好きな料理というわけではないが、豆腐と卵を両方使うのがちょっと面白い。
起きた時間としてはかなりタイトだったが、残っている適当な野菜を刻み、冷凍されていたイカをちぎりとって刻み、めんつゆで煮て卵でとじ、ぽろっとするまで炒める。
うまい……じんわりうまい。タンパク質+火=うまみ、だ。
そしてこんなじんわりのうまみは子供に理解していただけなくて、彼女らにはきんぴらごぼうをたくさん食べていただくこととなった。
昼食:うどん
妻との昼食はうどんだ。昨日までの暑さと打って変わって季節相当に涼しい。温かいうどんが食べたい。
外に出たところで雨が降ってきた。うどん屋は歩いて5分くらいかかる。どうする? どうする? 行くか。
雨の中歩いてうどんを食べる。列になっていたが雨の中で並ぶのは嫌で、隣のビルの駐車場で雨宿りしながら、首だけ出して「並んでいるよ」の雰囲気を出していたが、並んでないと勘違いされ店の前に並ばれそうになった。
イカは煮すぎるなとよく言われるが、さらに煮てある点を超えるとほろほろっとする。そこまでがっつり煮たイカ大根が好きだ。もちろんイカのうまみを吸い尽くした大根も好きだ。
これがおいしいと思えると大人だな、と子供に出したが、これは炒り豆腐と違い、うまいうまいとたくさん食べる。ありがたいことだ。
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誕生日は終わってしまったのか、と少し寂しく思いながら目覚めた。もうただの平日だ。
いや、ただの平日ではない、寝坊気味の平日だ。時間ないながらも炒り豆腐をつくる。
その時は雨が降る可能性はごく低かったが、傘が大好きな上の子は傘をもっていきたがった。だって雨降るかもしれないじゃん! わかったわかった、いいよ、もっていきな。
最終的には忘れて普通に登校していった。
昼時に雨が降っている。案外ちゃんと降っている。おやおや、上の子の言ったとおりだな。
雨が降る予報じゃないのに上の子が傘を持って行きたがって、それを笑った日に限って、本当に雨がしっかり降る、ということが幾度か起こっている気がする。この子は何かすごい資質があるのかもしれない。(こういうのをなんとかバイアスと呼ぶ)
午後に大きな会議があってそれを主宰し、メインファシリテータを務め、その後は放心したようにぼんやりになってしまった。椅子がやわらかくてよい。在宅勤務は燃え尽きにやさしい。
夕方になってバババッと仕事が入ってきたので少し残業してさばき、そこから夕飯の準備に入った。と言ってもイカ大根を温めただけだが。
イカ大根は最高にうまかったが、量が少し足りなかった。半端に残しておいた大根やイカも全部つっこめばよかった。
もう誕生日は過ぎたが、ビール屋で買ってきた高級でうまいビールはまだある。このビールがなくならない限り、おれの誕生日は終わらない。最後の一本、Hazy IPAをいただいて、これでようやく誕生日が終わっていった。