4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

OH MY GOOOOD!!

4月17日(水)

じりじりと夜が明けていき、だいたい30分ごとに時計を見て過ごす。1時半、2時、2時半、3時……4時をまわるとだんだん明るくなってきて……

一応、PCが盗難にあったときのガイドラインを確認することができた。しかし連絡しなかったのは、会社にある可能性もゼロではないと思ったのだ。確か昨日オフィスを出る前に、念のためPCを置いていったほうがいいかな、と一瞬逡巡した記憶があって、でもホテルで作業するかもしれないしな、とまたリュックにPCを詰めたような記憶もある。

朝になり、顔だけ洗って、出社する。朝食を食べる元気はない。オフィスのビルは開いていなかったが、しばらく待っていたら誰かが来て、扉をどんどん叩いて、中から管理人らしきおじさんが出てきて開けてくれた。今思えば昨晩も扉をどんどん叩けばよかったのかもしれない。

2%。会社にPCがある確率は2%と予想していた。98%は盗難だが、私が最後の機転を利かせた可能性もゼロではない。

はやる気持ちをおさえ、ガタガタ鳴るエレベーターに乗り、9階について、靴を履き替え(モンゴルのオフィスはスリッパで過ごす)デスクに近づいていくと……

あった。

Oh My God! OH MY GOOOOD!!

誰もいないオフィスで叫び散らしてしまった。すべての力が抜けていく。

そう。賢い私は最後の最後でPCをリュックから取り出していったのだ。私の賢さを忘れて勝手に心配し勝手に徹夜したのだった。

よかった……

朝7時からミーティングがあったのでそれに参加し、同僚に昨晩のなりゆきを話し、寝てないので寝かせてくれ、とホテルに帰った。

すべての力が抜け、2時間ばっちり良く寝ることができた。

ふたたび出社する途中でランチに行く同僚たちに会ったので、一緒に行く。うどんと肉団子がたっぷり出てきた。朝食をとってないとはいえ、全部は食べ切れないな……

午後もしっかり仕事をして、オフィスでケータリングで夕食を食べたあとカラオケがあるというので、20時から22時までまた寝ることにした。

22時。数名の同僚が起こしてくれ、タクシーでカラオケ屋に向かう。タクシーの中でモンゴル語で何やら口喧嘩をしていた。そして教えてくれた。

「私たちは仕事仲間というより、本当に友達みたいな感じなんです。だから時々こうして、お互いの印象とかで喧嘩になることもあります」

うん、喧嘩は友情には大事だよ。君たちはずっとずっとそのままいてほしい。

カラオケでいとしのエリーを歌った。さすがに酒は無理である。あとモンゴルでは男女問わず人と人の距離が近い。「あれドキドキしないのかなぁ」と日本から来たメンバーと話していた。

モンゴルが、というより日本人がそういうところにシャイなのではないか、と私は予想している。

1時くらいに帰るメンバーがいるというので、私も一緒に帰ることにした。最もやり取りが多い彼らに送ってもらって、ホテルの前で別れる。またな……

しっかりと目覚ましをつけ、ベッドに飛び込んで、そのまま数分と立たずに眠った。私は出張中は朝風呂派である。