なんと美しい、なめらかな別れ
6月29日(土)
今日まで学校は授業参観である。子供は平日通りの時間に出ていく。
妻はいくつか授業を見に行っていたが私は金曜に結構見たのでパス。家で仕事の残りを片付けていく。
そのあとも子供はバレエがあったり、その後バレエの発表会の打ち上げ的なものがあったりして、私には夕食含めてかなりの時間が残されているのだ。
午後、何を食べようかうきうきしながらPCに向かっていたら、下の子をバレエから連れて帰ってきた妻が青ざめた顔をしている。
スマホを落として割った。
割った~! 起動はしており反応はするようだが、画面に縦に緑色の太い線が走っており全体の1/3くらいは見えない。
妻のスマホはなんとiPhone Xである。2017年発売、2018年くらいに購入したものだ。私は同時期にPixel3を買い、妻がiPhoneXを使う間に3→5(突然警察に電話して廃棄)→7(クリスマスイブに落として割って廃棄)→8と4代乗り換えている。物持ちがいいなあ、しかしサポートも切れるしそろそろ買い換えたら、と思っていた。
妻はおろおろしている。iPhoneにすべきか、どれにすべきか……大きさ、価格、どうしよう。そもそもsimフリー契約だったっけ。
私からはiPhone12miniを提案した。小さいほうがよかろうし、値段は12と13で結構違うだろうし。実は父の形見のiPhone11もあるのだが、初期化したら父が完全に成仏する気がしていてまだ初期化できていなかったのだ。ここであわてて成仏させるのは、どうだろうか……(父のiPhoneはsimフリーではないので、そもそも使えない)
iPhone12を買ってきて、と拝命した。うーん、しょうがない。秋葉原で最安価で買ってくるわ。ついでにランニングだ。
ランニングウェアに着替え、走って秋葉原に到着し、何店舗か回るとDランク品の128GBが30000円を下回る金額で出ていた。おお、これにしよう。カメラのゴミは気になるのでやめて、端っこが欠けたり塗装が剥げたりしているやつならいいだろう(妻は絶対に強めのカバーをつけるという確信)。
しかしDランク品というのは初めて手を出す。大丈夫なのかな……?保証は1週間。
とりあえず帰って、テーブルの上に置いて、結局いつものビール屋へ。おつまみセットを頼み、ビールを飲む。隣に、たまたま居合わせて喋っている男女がいて、うーん、なんか良いな……私はひっそりと読書。
ビールで気持ち良くなって家に帰って、残りものの味噌汁に残り物の白飯を突っ込んで煮て、ごしごしと鍋から食べていたら残りの家族が帰ってきた。妻のsimをDランクのiPhone12miniに移植すると、無事に通信が始まった。データ移行も問題なく終わり、29800円の出費を除けば、事なきをえた。
私の昨年のクリスマスイブを思い出して比べてみると、なんと美しい、なめらかな別れだろうか。いつ引退させようかと思っていた古い機種が手からすべりおち、しかしデータ移行はスムーズに、まるで機種変をうながすかのように、息を引き取る。