4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

子育ては何もかもがたった数年

3月6日(水)

最近ようやく台湾で買ってきた烏龍茶の封を切って、時折飲んでいる。

ずっとずっと昔から家にあるポットで淹れているが、烏龍茶って少量ずつ何回か淹れて飲むのが良いんだろうな。そして私のポットはそれに向いてない。

それをずっと気にしており新しい急須が欲しいのだが、合羽橋に行く時間もないのだよなぁ。

朝はグラノーラ、トマト、なんか残っていたキャベツのスープなどを出す。明らかに手抜きなのだが、昨日のシンプルな朝食よりだいぶ充実して見えたようだ。

夜、上の子を迎えに行った。もう自転車は使わないのと、運動不足すぎるので歩いていくことにする。だいたい歩いて25分くらいかと目算をつけたが、22分で着いた。

子どもが塾から出てきて、帰ろうとしたら、「歩いて帰る」と言い出した。

まじ? まあいいけど。いつもより少し早いし。

夜の街を二人で歩いて帰る。こんな時間を持てるのもたった数年なのだろう。子育ては何もかもがたった数年である。

背中を押すのはいいが、押したらもう帰ってこないのではないか。

3月5日(火)

朝食は芋ご飯、野菜と豆腐の味噌汁、キャベツの浅漬けだった。

それを見た上の子、「なんかシンプルだね」と言った。

それはね、それは気のせいだよ。こんなに豊かな朝食が食べられるなんて本当に幸せだよ。

納得したのか、していないのか、とにかく食べた。栄養バランス、食感、味のバランス、ちゃんと考えられているからね。しかし子供からすると「出てきた飯」以上でも以下でもないんだろうなぁ。

犬をトリミングサロンに連れていく。先週、祖母のあれがあって、連れていきそびれたからだ。さすがに臭くなってきた。

帰ってきて、時間があったので、部屋の整理をすることにした。先日袱紗ばさみを猛烈に探し回っているときに、私の重要なものがあちこちに散らばっているのがよくないと思ったのだ。こういうのは早く解消せねばならない。

仕事場のテーブルの引き出し、仕事場の倉庫の引き出し、寝室の引き出し、寝室の上の箱などいろんなところに、いろんな時代の微妙に大事なもの(サングラスとか、ハンカチとか、紙類とか)があって、捨てながら整理していく。中くらいのビニール袋が燃えるゴミでしっかり埋まり、燃えないゴミも紙袋にいっぱいになった。そしてテーブルの引き出しですべてが完結し、寝室の引き出しは不要となった。子供にあげよう。シルバニアファミリーの収納にでもしたまえ。

打ち合わせをこなして、犬を迎えに行く。さっぱりしてよかった。

昼食は家系ラーメン。めちゃくちゃ寒いのでおいしい。最近、なんか家系ラーメンも大丈夫になってきた。もともと苦手だったわけではないけど、思いのほか食べやすい。

午後もごりごりと仕事をして、下の子が塾に行く。下の子は初めて一人で電車で塾に行くのでめちゃくちゃナーバスになっていたが、大丈夫大丈夫と背中を押してやる。背中を押すのはいいが、押したらもう帰ってこないのではないか。

下の子は夕食の前に帰ってきて、「駅の階段を下りたら1号車だったから(乗りたいのは7号車)、一回上まで戻って反対側に降りた」そうだ。駅のホームを伝って7号車まで行く、というのは少し不安だったんだろう。

我々の背中を離れ、自分で歩いてどこへでもいくのだろう。

3月4日(月)

月曜なので出社する。

昨晩ちょっとバタバタすることがあって、睡眠時間も短く、ふらふらと朝食を作る。残っていたパエリアも食べる。出社は昼前からにしよう。

春はどこへ行ってしまったのだろうか、ずっとずっと真冬のように寒い日が続いていて、水曜くらいには雪も降るようだ。

午前中のミーティングで少し思うようにいかないことがあって、すっかりやる気をなくしてしまった。昼食は大好きなまいたけ天玉そばを食べて、帰って早く寝よう。

あれ、まいたけ天玉そば、50円値上げしてないか? よかったぁ!

この値上げの時代に、しっかり値上げして儲かってもらわないと。お店につぶれられるのが一番困るんだよ。

夕方に家に帰る。カメラを持っていくが、何も撮らなかった。無駄だ。本当は酒でも飲んでとか思うが、なんか最近飲みに行く元気が無いんだよな。

まあとはいえ今週はさほど忙しくない。ゆっくりと作業をしながら過ごそう。

と、作業していたらあっという間に夜になってしまった。

上の子の塾のお迎えにいく。

3月から上の子を自転車に乗せるのを終わりにすることにした。道交法的にはとっくにNGで、やめどきを探っていた。妻は先週、上の子を乗せてラストランをしたらしい。しかし私はラストランをしていないので、まあ3月にはなったが良いだろう。

上の子を乗せて帰って来た。思い返せば、子供らが保育園に行き始めたころからなので7年間か。長かったな。自転車もよく頑張ったし、上の子もよく乗った。雨の日も雪の日も、カバーをつけて乗せていった。永遠にも感じる毎日・毎週のルーティンだが、あっという間に終わりは来る。

最後に家の近くの公園を一周する。もう足がはみ出して地面につきそうだ。我々の背中を離れ、自分で歩いてどこへでもいくのだろう。

帰ってきてからなんか仕事が乗ってきたので仕事をして、寝た。まだ下の子は後ろに乗るが、あと1年だよなぁ。

菜の花、牡蠣、蛤のパエリア

3月3日(日)

6時半くらいに目が覚め、もう1回寝て、7時半くらいに起きて、ポケモンスリープのリサーチだけやって、あとは倒れた。劇的な二日酔いである。

うう……昨日の夜、妻から引き継ぎのメッセージ来ていたな。どれどれ……

子供らを錦糸町に買い物に連れていく?

まじかよ……

とりあえず朝食はスクランブルエッグと玉ねぎスープを作った。子供らにはパンを食わせたが、私はスクランブルエッグしか食えなかった。玉ねぎスープもダメだった。

うう、錦糸町行きたい? 行く。そうですか。

自転車にまたがり、吐きそうになりながら子供らをつれて錦糸町へ。300円ショップとおもちゃ屋をめぐる。私もなんか欲しかった気がするが、ちょっと思い出せない。昼すぎにはお友達に会いに行く予定らしいので、昼前に帰るぞ。

なんとか家に帰りつき、うどんをゆでて子供らに食わせる。自分も食えるようになっていたので食う。3人で3玉では足りなくなってきたな。

上の子が友達と遊びに行ったので私は下の子とスーパーへ。はまぐりがいろいろ売っていた。1個800円くらいのデカいやつ、10個で800円くらいの中くらいのやつ、20個で500円くらいの台湾産のやつ。台湾に行った身としては台湾産も魅力的だったがまあ、真ん中のにしておくか。牡蠣も買って、これでパエリアでも作るか。菜の花も買って、これで春のパエリアにしよう。

子供部屋に、センサーを持って行った。

このセンサーは、壁の奥に下地材が入っているかを感知するものだ。子供部屋の天井に取り付けたはずのロールスクリーンが、天井の板が薄すぎて何度も外れているので、ちゃんと下地が入っているところにネジを止めようと思ったのだ。

という話を妻の実家でしたら、義父がそのセンサーをくれたのだ。なんとタイムリーな!

天井にセンサーを当て、よこにすべらせると……あれ? あれ? なんかうまく動かない。

上向きだとうまく動かないのかな……せっかくもらってきたのに。

というわけでこんどはコーナンに向かって、針をぷすぷす刺して下地を探るやつを買ってきた。二日酔いなのによくやるわ。ロールスクリーンをしっかりとねじ止めする。もう落ちてくるんじゃないぞ。

そしてパエリア。牡蠣をあらかじめ炒め、菜の花を軽くゆでて、あとは普通にパエリアをつくり、菜の花、牡蠣、はまぐりを散らす。おしゃれやな~。そしてもちろん超おいしい。

菜の花、牡蠣、蛤のパエリア。たぶん外で食べたら2200円はするだろう。料理が得意で良かったよ。

茶杓と数茶碗だけあのころの生き残り

3月2日(土)

朝から準備をする。外出の準備だ。今日は妻の実家で昼食を食べ、そのあと茶会にお邪魔し、あとはずっと酒を飲む。最近ゆっくり休む週末が無かったから完全に自分の時間というのは良いな。

茶道で使う袱紗ばさみが見つからなくて、出発時間の直前にめちゃくちゃわちゃわちゃしてしまった。仕事場、リビング、寝室の引き出しとかをバタバタと 探し回り、結局仕事場の引き出しの奥にあった。

うーん、私の大事なもの、いろんなところに散らばりすぎだな。あとで整理しよう。

妻の実家は、神奈川県にあるが、少し山のほうなので、都内よりも一段寒い。しかも私は茶会ということで襟付きのシャツを探した結果ちょっと薄着になってしまったので、めちゃくちゃ寒い。妻の実家のあったかさが染みる。

大きなひな人形が出ていた。数時間の孫の訪問のために七段のひな人形を出す祖父母。

日々のタスクをできるだけ減らしたいと思っている私とは別の軸で暮らしているんだろうな。尊い。最大限の親愛の表現として標津羊羹を献上した。

昼食はちらし寿司ではなく、ドリアだった。ドリアうまいよな。

昼食の後はお雛様に挨拶をして、私は大学へ。妻の実家から大学への道、つまり妻が学生の頃に通った道である。なんだろう、変なエモさがある。

大学のカフェで友人が待っていた。彼はスイスに赴任していたはずで、3月の一カ月は東京にいるのだという。そのあと4月からはシンガポールなのだそうだ。5歳になる子供は、フランス語のほうが得意なのだという。もう小学生らしい。

やがてほかの友人も集まってきて、部活の場所であった茶室に向かう。一気に20年、戻った。大学のすみっこの茶室に向かう道、ちょっと荒廃した気がする。

アラフォー(あるいはフォー)のおっさんが4人で大学の茶室に乗り込む。さぞ迷惑だろうな。

茶室は20年前と変わらず……と言いたいところだが、さすがにボロが出てきた。空気清浄機がめちゃくちゃ多くて、これ湿度?と聞いたらコロナ対策だそう。なるほどなぁ、いろいろあったんだな。

道具も私たちが卒業したころとはほとんどすべて変わっていて、茶杓と数茶碗だけあのころの生き残りだった。おお、お前、元気だったか!

終わったあとで、大学から駅まで4人とこども1人で歩いていく。これもまたいつぶりだろうな、これからもこんなことやりつづけるのかな、俺ら。

かつて焼き肉屋だったところが昼から飲めるクラフトビール屋になっていて、これ幸いと入っていく。いろいろあってそれぞれに試すが、それぞれにうまい。5歳の子はアンパンマンのスナックを3袋くらい食べていた。枝豆は食いなれないだろう。

子供と1人が抜け、時刻は17時くらい。そのあとは3人で渋谷駅前の山家へ。ここは……何度か来たよな。24時間営業といえば山家である。

昔の写真を見て遊んでいたら、16年前に同じ店に来た時の写真があって、よく見るとなんと全く同じ席だ。同じポーズで友人の写真を撮った。「愛をこめて花束を」だ。実際私はこの友人たちを愛しているし花束を贈りたい。

そのあとまた1人抜け、2人で御徒町まで山手線を半周していく。御徒町の駅前の焼酎の店「金魚」、ここも気になっていた店だ。

「これ以上飲んだら二日酔いになる」という明確な指示が脳からあったにも関わらず、友人に勧められるがまま飲んで最終防衛ラインを突破してしまった。そしてこの時間から一人来るのだという。まじかよ。そしておでんがおいしかった。

4件目は、安定のたきおか。時刻は22時をまわっており、「あとちょっとで閉店だから、23時には出てってもらいますから」と冷たくあしらわれながら入店。この店はそういうのを楽しむ店だ。

食べ物を頼もうとしたら、「ここからここまで全部ありません」と冷静に言われ、残った塩味の煮込みを食べた。うまい。

ふらふらになって家に帰り、寝た。最終防衛ラインを突破してしまったので明日はやばいだろう。

完全に私のミスですよ。謝らないでください。

3月1日(金)

あっという間に3月になったが、ここへきて冬本番と言わんばかりの寒さである。何がどうなっているんだ。

午前中は特に用事がなく、喫茶店でもと思うもののそんなゆとりもなく、粛々と仕事をする。ずっとAIの打ち合わせが続いた。

夜はピアノがあって、教室に入った瞬間、

「あ、すみません!今日レッスン休みなんですよ……」

まじか!

「ほんとすみません!」

いえ、完全に私の確認漏れで、完全に私のミスですよ。謝らないでください。

そして内緒で部屋を使わせてもらって、30分しっかりと練習した。

基本的に食事時間と満足度は比例する

2月29日(木)

4年に1日しかない珍しい日だが淡々と予定は詰まっている。前日寝るのが流石に遅かったゆえ疲れがある。

葉玉ねぎが残っていたので卵と炒めてサンドイッチにした。そして朝8時半からミーティングがあるので追い出すように子供らを学校に送り出し、デスクにつく。

そして午前中にふっと移動して会社へ。昼食は適当な弁当を買うが、ミーティングのいくつかが遅くなり10分くらいで胃に流し込んだ。

基本的に食事時間と満足度は比例する(立ち食いそばを除く)が、この二つを両立する何か良いやり方はないのだろうか。

講義があったので講師をした。講師2日連続である。

午後は台湾チームとのミーティングがあった。1か月ちょっとぶりに会ったがみんな元気そうで何より。

最近なかなか思うようにいかないことが多いが、それは妻も同じなようで、仕事から帰ってきていろいろと愚痴を言っていた。人の愚痴を聞くの、自分に心のゆとりがあれば一つのエンタメとして割り切れるが、そうでもないときはなかなか重みがあるな。