4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

ごちゃごちゃした美しい台北の町で道に迷うほど優雅なことはあるまい

1月19日(金)

目が覚めたらもう帰る日である。この出張がよかったのは、ひたすら天気がよすぎた。今日も最高気温は27℃である。

実のところいくつかオンラインミーティングがあるだけで、台北ではご挨拶くらいしか用事がない。それでいて夕方の飛行機なので、今日はゆっくりできる。

とりあえず身支度を整え、荷物を預かってもらい、オフィスへ。会社のロゴが入った帽子をもらった。なんかの折にかぶろう。

その場にいたAIチームのみなさんと、一番偉い人にさよならを言う。アテンドしてくれた広報のマネージャーさんは今日の早朝の便で北海道に行ったらしい。そういえばそんなこと言ってたな。

ハイキングに近くの山に登るといい、とアドバイスを受けていたので、そうする。ずっとアテンドしてくれた広報のソフィーさんが近くまで送ってくれた。家族で遊びに来るときとかでもいつでも声かけて!とのこと。ありがたい。握手をする。

そして山に登っていく。山に登る前で、既にいろいろと楽しい街並みが広がっている。高層ビルのすぐ先にごちゃごちゃしたビルがあり、一階のやってるのかやってないのかわからない店のところでおじいちゃんたちがお茶を飲みながらしゃべっている。台北にはずっとこうであってほしい。

階段がめちゃくちゃあるからね、と聞いていた。確かに階段がめちゃくちゃあった。エレファントマウンテンと呼ばれていた。漢字でそのまま「象山」である。

私は知っている。こういうのは休み休み登ると逆に疲れるので、一気にてっぺんまで行ってしまうのがよいのだ。足を強引に動かして20分くらいで象山峰へ。しかし階段めちゃくちゃあるな!

てっぺんについたころに12時になったのでオンラインミーティングに入った。

「Now I am on the peak of a mountain nearby Taipei city」

誰も信じてくれなかったのでカメラをオンにした。

ミーティングに参加しながら下山したら、道がわからなくなってしまった。ごちゃごちゃした美しい台北の町で道に迷うほど優雅なことはあるまい。

どうにか大通りに出て、タクシーに乗る。現金ならたくさんある、昨日の夜ゲームに勝ってもらったからな。これでお土産買おう。観光地として有名な中山駅あたりへ。事前にソフィーさんがお店をたくさん教えてくれたので、お土産にお菓子を買い、お茶を買い、これまたごちゃごちゃしたローカルな食堂?で昼食を食べた。市場もあった。アメ横センタービルの地下をOutpaintingしたようないい感じの市場だった。しかし一角に寿司屋があり、ローカルの皆さんでめちゃめちゃ混んでいた。食べてみたいけど、まあ今日じゃなくていいよな。

お茶屋さんは現代的なお茶カフェが併設されていて、スパークリングティーがあったので頼んでみる。ついでにNitroというのもあって、気になったがやめておいた。後で調べたところによると、窒素を使った発泡性のドリンクで、台湾発祥らしい。

ゆっくり休んで、デパートに寄ってお土産を買い、犬にも小さな肉のつぶを買い、ホテルに戻り、リュックをピックアップして空港へ。松山空港はめっちゃくちゃ市街から近い。うらやましい。

スタバでゆっくりカフェオレを飲み、飛行機で帰る。なんか……寂しいな。ダウンジャケットを着る。

来週には何事もなかったように、ソフィーもアンバーもジェニファーもトビーもフレダもミンも仕事に戻るんだろう。そしてもちろん私も(そしてそれはそうでもないことが後にわかる)。

重たいリュックを背負って寒い東京を進み、深夜に家にたどり着く、さすがに全員寝ているかと思ったら妻が起きていた。