8月29日(火)
予感はやはり当たり、熱を測ると37℃ちょっとである。スマホには作業の依頼が来ていて、これは朝のうちに仕上げておかないと面倒だなと判断して5時過ぎから粛々と作業をした。
熱が上がるという確信めいたものがあって、生協の箱を外に出したり、観葉植物を陽が当たる場所に移動させたりと忙しい。
朝食のあと妻は仕事に行った。私は小学校へ上の子のオンライン授業のため教科書をとってきてやることにしている。そこでは熱に気づかれないようにしたい。
熱に気づかれないように、マスクで武装して(いや、マスクはシンプルに感染させないためだ)、上の子の教室まで行く。そこで決定的な一言を上の子の担任の先生から聞くことになる。
「最近、インフルエンザがすごく流行ってるんです。もし気になるようなら検査を受けてみてください」
インフル!か!?
なるほど!インフルは確かに解熱剤も効きにくいからな。
そして、俺もか?
どうにか家に帰り、熱を測ると37.5℃だ。私に残された時間は、すくない。
残された時間でPCを立ち上げ、本日の予定を順番にキャンセルし、上の子がオンラインで授業を受けているのを確認し、寝ていく。
ぐんぐん体温が上昇していきますよ! もうね、寝ているだけで十分にわかるんです。38℃、39℃、あっけなく40℃を突破して、40度近辺にへばりついている。お昼? 上の子のために買ってあったゼリー飲料がまだ1本残っていましてね。ゼリーを飲んでまた寝る。
インフルエンザの可能性が高い。内科に電話をし、2時45分に来てくださいと言われた。子供用に買った解熱剤(もちろん全年齢対応)を私も飲む。
2時40分くらいに家を出るとまだまだ残暑が厳しい。35℃の屋外VS40℃のおれ、だ。
病院でしばらく倒れ、鼻にぐいっと突っ込まれる。今は便利なもので、左に線が出ればコロナ、右に線が出ればインフル。そして私はめでたくインフルA型であった。おそらくは上の子も。
病院でゾフルーザを処方してもらった、これで安心じゃ。40℃生活から解放されていく。
下の子が帰ってきている。インフルだったのよ、少しおとなしくさせてね。
妻も帰ってきた。薬飲んだからね、そろそろ楽に……
ならない! いつまでも40℃だよ! 薬飲んだのに!
妻は子供部屋で寝るらしい。ずっとうとうとして、あるいは熱にうなされて、熱も測るたびに39.2とか39.8とかで本気で体温計が壊れたのかと危ぶんだりしながら寝た。