4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

お好み焼きにとろろを入れすぎると固まらないんだぜ。

7月13日(水)

妻の隔離も最終日となった。すっかりよくなってうきうき、かと思いきやそうでもなく、今日になって頭やおなかが痛いと言い出した。

もう解熱から1週間近く経っているし、症状も典型的なものではないし、新型コロナウィルスとの関係性は正直わからない。単なる疲れ、ストレスかもしれない。病気自体が謎なのでその波及も謎だ。

子供たちに飯を食わせて学校に送り出す。朝食に、残っていたうなぎのかば焼きを卵焼きに巻き込んだ「うまき」を作る。あまりうまく巻けなかったし下の子はうなぎに抵抗感を示すなど、「うまき」の持つありがたさに反してあまり歓迎されない朝食となってしまった。

子供らが学校に行く。雨が降っている。梅雨じゃないか? これは。

昼食。レトルト食品もまだあったが、少し良いものが食べたいので近所のバーに行ってカレーを買ってくる。イノシシジビエカレーを自分に、妻にはダルカレーを。

ダルカレーを少し残していたあたりで怪しいなとなった。

その後、妻は徐々に体調が悪化してきてずっと倒れていた。私が子供たちを風呂に入れ、夕食にお好み焼きを作ってやる。

お好み焼きにはとろろをいれると良いぞというのはずっと聞いていて、しかし粉や卵との配分もわからぬまま思いっきりとろろを注いだらまったく固まらず、どろどろの肉野菜焼き、みたいなものができた。ぐっちゃりしている。味はとにかく、見た目がすこぶる悪い。

子供たちは文句を言わずにどろどろを食べてくれた。お好みソースがないので中濃ソースをかけて食べた。

2枚目は絶対に失敗しないぞと強い想いをこめ、とろろをごく少量にし、粉を増やし、水も減らし気味にしてしっかりと混ぜて焼いたらちゃんと固まって、いつものお好み焼きになった。お好み焼きにこんなに緊張することがあるだろうか。とろろが入った分少しフワッとしておいしい。

いいか、お好み焼きにとろろを入れすぎると固まらないんだぜ。

子供らをどうにか寝かせ、妻の様子を見ると、そのまま倒れるように寝ている。

息はある。

息があるのを何度か確認した。とにかく相手は新型コロナウィルスであり、どっちから攻めてくるかわからない。容体がいつ急変するかもわからないのだ。不安がすごい。

ひとまず大丈夫そうなのでハイボールを飲みながらしっかりと残業。仕事場の幅70cmという驚きの狭さのベッドで寝るのも最後かと思うと少し寂しい。狭くてもベッドだった、君はよくやったよ。