2月5日(土)
イカを食べるときの話をしていた。
なかなか嚙み切れないよね、飲み込むときにグッと勇気がいるよね、というあるある話を子供たちとお互い披露していたが、上の子が
「飲み込んだと思ったら細い皮みたいなのが口の中とちょっとだけつながって、飲み込めなくなるときあるよね」
そして下の子が
「あるある!」
ほう。人間としてのあるあるがかなり高度になってきたな、と感心した。
味覚も少しずつ苦いもの辛いものに発展させていかないといけないし、摂取カロリーも少しずつ大人に近づけていかないといけない。大人にはまだやるべきことがたくさんある。
ごぼう入りのチャーハンをつくり、食べ、妻が習い事に行った。
北京ではオリンピックが始まったらしい。オリンピック、ついこの間やってませんでしたか?
オリンピック期間、子供たちは許しを得たと認識しているらしく、スノーボードやモーグルを、本来ゆるされたテレビ時間を超えて、よく見ている。半分教育コンテンツだし、学校で会話することもあろうのでまあよい。
ポケモンカードを始めたというので私は仕事場に暖房をつけて仕事。
子供たちがずっとポケカをやっているのか静かではかどる。1時間くらいかけて、週末やっておきたかった仕事があらかた片付いてしまった。
リビングに戻ると、子供たちが並んで座って本を読んでいる。こんな姿勢でいることはないぞ。うむ。
「きみたち、ずっとテレビ見てたね? そしておとうさんが来たからあわてて消したね?」
「……そうでーす」
ばれるばれないというか、すべて一瞬で片付いたし、「そうでーす」じゃないだろ。
昼にトマトとネギとベーコンのパスタを食べ、残りの家族がバレエに行ったので私も家を出る。
ショルダーバッグが欲しかったが良いのがなく(私が鞄について絶対の信頼をおいている本山かばん店にもピンとくるのがなかった)、代わりにリニューアルしたMAGAZINESで古着のセーターを買った。
私はMAGAZINESと本山かばん店にかなりの信頼をおいている。
あとからわかることだが古着のセーターはレディースSだし(サイズは私にぴったり)、袖に穴が開いていて、木の枝のようなものがたくさん挟まっていた。そういうところも許せるのが古着だ。
帰ってきてスーパーに買い物に行って、夕食ついでに、小松菜のナムル、きんぴらごぼう、鍋しぎ、という作り置き三銃士をこしらえる。夕食は宗八ガレイの焼き魚だ。
魚に対して怨嗟を抱いている子供たちだが焼き魚は比較的好きなようで、宗八ガレイもうまいうまいと食べた。実際脂の載りはそこまでではなかったが単純に味がめちゃくちゃうまかった。