4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

帽子屋なら近くにあるからそこでいいじゃん

12月11日(土)

排水口の掃除をしようとステンレスの覆いをひらいたら、見慣れないものが入っている。

茶色い丸っこいものに、白い紐がひょろっとついている。

これは……レンズ豆か。根が(あるいは芽が)出たのか。

乾燥レンズ豆も、浸しておけば根(か芽)が出るんだな、生きてるんだな。豆も生きてるんだな。

頭足類が痛みを感じる、という研究結果があって、生きたままゆでることに抵抗があるという記事を最近読んだ。

豆も生きているのであれば、生きたままゆでるのはどうなんだろう。

でも、豆がダメなら、なにも食えないなという気持ちはある。


今日は夕方から大学のサークル時代の友人が遊びに来る。誰か人を呼ぶために家をリフォームした側面があるが、結局パーティらしいパーティができたのは1年で2回くらいだったな。

朝パンを食べて、妻が習い事に行った。子供たちに、お母さんの誕生日プレゼントの帽子を買いに行くので1時間くらい留守番してもらえる?と聞いたら泣き出してしまった。

この人たちは、いや厳密には上の子は、本当に留守番が苦手だ。本当に本当に苦手だ。5分とかでもかなり嫌な顔をする。下の子は、上の子が嫌がるから嫌がっているが、テレビずっと見てていいならいいよ、となんなら少しわくわくしている節すらある。

泣きながら、帽子屋なら近くにあるからそこでいいじゃん、と言われた。

商店街に古い帽子屋がある。上の子はお店探検のときにそのお店も見ていた。1500個もあるんだよ、あそこでいいじゃん。

なるほどな。じゃあ行ってみようか。

帽子屋にたどり着く。私の前に小さい子をつれたお母さんがいて、帽子屋に入って帽子を選んでいた。若い人もいるのか……。

我々も子の手をひいて店に入る。商店街の帽子屋の例に漏れずご年配の紳士婦人向けの商品がほとんどだったが、確かに品ぞろえはすごい数で、欲しかったニットの帽子も何種類かあり、子供たちが選んでくれた。

子供が選んだやつ、ちょっとシンプルすぎるな。安いし。うーん、いったんこれでよくて、ブローチとかコサージュとかを別でプレゼントするか……。

帽子を買う。このあいだインタビューではお世話になりました。お店のおばさんだけでなく、奥にはおばあちゃん(かなりの)がいて、ストーブにあたっている。おかあさんのプレゼント、よかったねぇ。何年生? などの話をしていた。

下の子は私の後ろに隠れてしまった。暖かい。

習い事から帰ってきた妻に帽子をプレゼントすると、確かに(え、やすい……)という反応ではあったが、いろいろ察してくれたらしく納得して受け取ってくれた。必ず良いコサージュ買ってくるから!

妻と子供がバレエに行って、夕方になって友人がぽつぽつと集まってきた。またケータリングを裏のイタリアンに注文した。期待にたがわずたくさんのおつまみをもってきてくれ、ついでにワインも2本買った。

子供も一緒にご飯を食べ、結局深夜まで飲み食いしてしまった。まあたまにはよいだろう。たま、のペースが月1回から年1回に減ったが、定期的にあるという事実が大事だと言える。