12月5日(日)
普段よく行く図書館が改装のため閉館になってしまった。かなり長い間閉館しているのだという。
毎週図書館から20冊本を借りては読みしている子供たちの読書欲を満たすため、いつもと違う図書館に向かった。区は隣になるが、距離はいままでの図書館と大きく違わない。
下の子は自分の自転車で、上の子は妻の自転車の後ろに乗り、私は歩く。
図書館で一通り物色し、カードを発行してもらい、20冊借りてくる。帰りに隣の公園で遊んで帰りたい、と子供らが言った。よいだろう。
本がみちみちにつまった布のバッグをベンチにおいて、うちの子供たちを見ていたが、公園中央に生えた木に少し大きい子供たちが集まってわあわあしているのに気がついた。
木の上のほう、それもかなり上のほうの枝に、輪っかの形フリスビーが引っかかっている。
木は直径が太くツルツルなので、上ることもできない。下からボールか何かを強くぶつければ外れるかもしれないが、高すぎて当たらない。枝を伸ばしても全然届かない。
木に登ろうと試みる子、ボールを延々と投げ続ける子、上着を投げてみる子、木を揺らしてみる子、木の根元に自転車をとめ、その上に乗ろうとする子。子供らしく思い思いにやっているがまったく取れる気配がない。
妻と並んで子供たちの創意工夫をぼーっと見ていたら、子供たちの視線が一斉に私に向いた。
「すみません、てつだってくれませんか」
なんと! 確かに私は大人だし、彼らより背が高いからな。でも、だからといってすぐに届くほど大きくはないぞ。
自転車の上に乗って、枝を持った手を伸ばしてみる。フリスビーの下端にかかるかかからないかで、とても取れる見込みがない。
しばらくすると誰かが、新聞紙でできた剣を持ってきた。それなりの長さがある。おお、剣の先に枝を括り付ける。
そして自転車にのぼって手を伸ばす。枝の先がフリスビーに届く。届くが、届くだけで全然とれない。あきらめようかな。
ぐにぐに動かしていると、フリスビーの端っこに棒の端っこがひっかかった感覚があった。お、そのまま横に動かす。ひっかかっていた枝がたわみ、フリスビーが取れて、私の枝に移った。枝を振ると、フリスビーは落ちた。
やったやった!
大人げなくガッツポーズをして自転車を降りる。子供たちは丁寧に「ありがとうございました!」を繰り返していた。
お礼を言いたいのは私のほうだ、つかのま小学生に戻ることができた。
日曜なのでしっかりと寝ることができた。
朝食はパン。サンドイッチ用にやわらかくつくったバゲットだったが、挟めるものがない。スライスチーズすら売り切れだ。
昼食は妻がパスタがいいと言ったのでナポリタン。バターをけちったので少しぱさぱさになってしまった。もっともっとおいしくできた。
夕食はオレンジ白菜に豚肉を挟み込んで蒸したもの。上の子は白菜に豚肉を挟んで蒸したものが本当に好きだ。しぶい。