4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

私にできる唯一の意思表示は頷くこと

6月1日

子供達が運動会で歌う歌の動画をYouTubeで見ている。女性二人が楽しげに歌っている。

ふと覗き込んで驚いた。再生回数が1600万回になっている。

気になってその投稿者の別の動画を見てみた。4000万回を超えているものもある。おばけ動画だぞ? 小学生特に低学年というごく限られた年齢層を対象としているのにどういうことだこれは?

ちょっと考えてみると、

・年齢層は狭いが興味関心性別問わず、その年齢全員が関与する
・練習で使うため一人当たりの視聴回数が上がりがち
・年齢層は狭いがターンオーバーが激しく継続的にビューが見込める

狭いのは年齢層だけであとは異常な視聴密度なのだった。子供向け市場、面白いなぁ。

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妻がパンを焼いた。台所に立つ私は「240度で13分よろしく」と言われた。私はオーブンではない。

ベランダの大葉がめちゃめちゃ大きく育っている。何より葉がでかい。大人の手のひらに余るくらいの葉っぱもある。大きくなりすぎると、筋張って美味しくない、商品にならないのかもしれないが、我が家ではただ食べるまでだ。刻んで卵と混ぜ、薄焼きにしてサンドイッチにする。

上の子が起きてきて歯がぐらぐらなのを見せてくれた。もう歯茎と点でしかつながっていない。

歯が抜けまくっていた時期、私からすると30年近く前のはずだが、あの歯の抜けかけのチクチクした感じ、抜けた歯のぬるぬるした歯茎、鮮やかに思い出せる。

上の子は抜けかけの歯を操ってサンドイッチをどうにか食べた。二人とも珍しく少し残して、冷蔵庫にしまう。

最近の子供たちはめっきり朝が遅い。ギリギリまで本を読み、バタバタと身支度をして出ていく。

午前中は家で仕事をして、お昼に家を出ていく。前の会社のオフィスで打ち合わせがあるのだ。身支度を整えたが財布を忘れて出た。Suicaで買えるものしか昼飯にできない。立ち食いそば、食べたかったのにな。

食堂だった場所はサービスカウンターになっておりPCの相談窓口になっていた。パン棚やジュースの冷蔵庫が寂しい。そして長いこと会っていない後輩に会って会釈。

打ち合わせはいい感じで進んだのでよかった。私はオブザーバーだが思っていたことを皆さんがどんどん喋っていくので首がもげる勢いで頷く。私にできる唯一の意思表現は頷くことだ。

帰って子供たちの宿題を採点し、カレーを温める。牛すじとひよこ豆のカレーだ。ひよこ豆がなければちょっと重すぎただろう、しかしひよこ豆とトマトのおかげで軽やかに食べられた。ちょっと牛すじが余った。

は! 肉屋さんで牛すじを300g買ったら、お店の人が秤に340g乗せて、これでもいいですか、と聞かれたので大丈夫ですと答えたのだった。その40gが今、ここで余っている。

次からは毅然として断ろう。