4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

恐れを告白しながら寝る

5月20日(木)

緊張とともに目覚める。今日は会社から休み(代休)をいただき、お料理教室の日だ。

ひとまず朝食。食パンを焼き、前日からリクエストがあったスクランブルエッグをたっぷり焼く。卵は…5個!

卵は1日1個と教わって生きてきた身としては、4人家族で卵が5個という状況自体がいささかスリリングに感じる。バターも大さじ1杯溶かして、どろり。

薄焼のトーストにたっぷり卵を乗せて頬張る幸せよ。

子供らも素早く食べ終わり、珍しく朝に余裕がある。

子供らが家を出ていき、私はひとまず仕事場へ。日記を書いたりYouTubeを見たりする。休みだけどすることは変わらないな。

10時過ぎになってお料理教室に出勤。徒歩20秒くらいだ。

お店の長谷川さんが待っていてくれた。エプロンを借りて、今日は何をするんですか。魚を捌き、ドレッシングを作り、パスタソースを2種類くらい作りましょうか。

発泡スチロールの箱が開く。巨大なホウボウ、ヒラメ、立派なイワシが7匹、そしてみる貝が2匹。そうか、お店の料理は家庭の料理と使っている材料が違うんだ。同じヒラメ(ヒラメは家では使わない)やホウボウでも、全く違うものなんだ。

ぐるりとキッチンを見渡す。一人のレストランにしては大きなキッチンだ。前の店から居抜きで全て譲り受けたのだという。

指導のもと、大きな出刃包丁で魚をゴリゴリと捌いていく。いやー。ホウボウは骨が硬いし、ヒラメは体の仕組みもよくわからない。骨のつき方と包丁の角度を丁寧に説明してくれた。背骨の山のところをぐいっと。ぐいっと。きれない。力が足りない。シェフには腕力も必要だ。

魚を捌き、みる貝を捌いてさっと茹で、鰯を手開きにする。はあ、はあ、魚の準備だけでひと仕事だな。メモをとりながら進める。エプロンにペンを挟んで、ああ懐かしい。学生の頃こうして料理の所作を学んでいた。

ドレッシングを作ると、ひと瓶くれた。イワシのラグーを作る。

気づいたらもう1時だ。うどんを茹でて、なんか残ってた鰯の生姜煮と一緒に食べる。新生姜が大量に薄切りにして入っている。

休憩がてら帰宅し、少し仕事をしてまたレストランに戻ってミートソース。

16時から仕事のために戻り、少しだけ働いて再びレストランへ。勉強代を支払い(テスト運用ということもあるが驚くほど安くて流石に恐縮したが押し問答の末また今度食べにいくことにした)、出来上がったミートソースやラグーをもらう。

そのまま帰宅してマカロニを茹で、水菜のサラダにドレッシングをかけ、ヒラメの皮をどうにか引いてカルパッチョにする。

それらを家族用にテーブルに並べ、自分だけトレイに乗せて飲み会。19時という時間設定は早すぎる。子供がいる他のメンバーは全員遅れていた。だよなぁ。

途中Amazonで届いたばかりのぬるいハイネケンに切り替えて最終的に5本も飲んだ。そんなに飲むのは何年振りだろう。いや何年ということはないが体感的には完全に最後の一線を越えている。

ゆっくりと飲んだので酔いはさほどでもなく、とにかくたくさん飲み過ぎたことによる明日への恐怖がすごくて妻に「やばいよ、やばいよ、飲みすぎたよ」と恐れを告白しながら寝た。