5月9日(日)
目覚めてみると5時過ぎだ。流石に早い。
起き出して湯を沸かしていると、ふと「お前が首相だったら国民に何をいう」と誰かから唆されたような気がして、あれこれ考えてみる。
不思議なことに首相になったつもりで言葉を紡いでいくと、なるほどこういうことかというのが憶測ながら見えてきて、あれだけよせばいいのにと思っていたオリンピックでさえ「やれたらいいな」と思うまでに至った。本当に不思議なものだ。
オリンピックは目的ではなくて結果であり、そこまでに変異種が抑え込め、ワクチンが一巡するかどうかが全てなんだよ。とにかく早くこの事態から脱したいんだよ。そこを目指してやっているわけで、オリンピックありきでどうこうじゃないんだよ。オリンピックは結果的にやれるかどうか、程度のことなんだよ。
てな具合に、どちらかというと「オリンピックをやれるくらいにまでコロナが落ち着くといいな」という思いに近いかもしれない。
たくさんの人がたくさんの想いを抱えて、地球もさぞや重たくなっていることだろう。
今週は妻が全ての食事もやってくれるそうなので、朝食をつくることもなくただ本を読んで過ごした。Qosmoの徳井さんの本だ。面白かろうと思っていたが面白い、ただ新しい視点や知見を得るというよりは整理と言語化に近い。言葉を忘れないようにしっかりメモしていく。
妻が白飯を温め、上の子とニラ玉を作ってくれた。ドラえもんを見終わった子供とともに食卓を囲む。
昼飯は公園で子供の友達の家族と食べることになっていて、モスバーガーで買っていく。日差しがすでに夏そのもの。気を抜くとすぐに夏になるんだから。
一通り食べ終わって私は錦糸町まで本でも見に行くかとキックボードにまたがり公園から錦糸町を目指す。しかし驚くべきことにキックボードが停められるところなんてどこにもないのだ。自転車置き場しかない。
さんざん探し回って、停められるところは見つからず、暑い中ぐるぐると駅の周りをさまよい、最後にはビルの隅の駐輪場の端っこにちょこっと停めさせてもらって、ようやく本屋に、とエスカレーターに乗ろうとしたがそこにはロープが張られていた。休みだ。
そのまま家に帰る。
YouTubeで「●●(国名) apartment tour」と入れるといろんな国のroom tourが見られて面白い。ブラジルの陽気な女性のroom tourはほぼ全編にわたって女性のセルフィーが映りこんでおり「部屋見えねえよ!」と突っ込んだ。
一般化するのは申し訳ないがブラジルらしさはあった。
17時すぎになって妻と子供らが帰ってくる。この日差しの中よくそんな長いこと遊んでられたな。
そのまま妻が夕食をつくってくれた。鮭の南蛮漬け、というかエスカベッシュである。下の子のリクエストにこたえる形だったが下の子は眠気が染み出しておりぎりぎり一切れ食べたのみであった。