4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

ドガが頭をよぎる

5月3日(月)

ああ、子供というのは親と全く別の生き方をしているな、と感じた最たるものはバレエかもしれない。

私も妻もバレエに関してまったく関心もなかったが、お友達だか誰かに感化されてバレエを習いたいと言われた時には面食らったものだ。

そして体験レッスンに行ってさらに驚いた。なんせ同じような反復練習ばかりしている。これは面白いのか?と疑う間もなく、しかしお友達もできてなんだかんだで上の子は2年間、下の子は1年ちょっと通った。

発表会を堂々とやれる状況ではないが、いつもレッスンしているスタジオでクラスごとに1曲ずつ「おさらい会」をやるらしい。人前、といっても生徒の父母であるが、改まって人前で踊るのも初めてだ。

それで子供たちは朝からナーバスになっている。

納豆ご飯とニラ玉炒めを出すが箸の進みが遅い。どうにか食べ終わる。

休み中にやりたいことの残りタスク、野菜を植える、をやろう。子供らをひきつれてコーナンへ自転車を走らせる。

妻が喫茶店で感化された影響で、家の生活感たちを撲滅しようとしており、私もその活動に加担すべく布でパントリーを覆い隠すつもりだ。コーナンで苗のついでに突っ張り棒とかを買ってくる。

パントリー前にたらす布は、家の「最後の魔窟」から先日発掘された、私が一人暮らしを始めたときに洗濯機を隠していたその布だ。オレンジ色の麻混。十数年の時を経ておぬしは今一度、生活感を隠す役目を負いたまえ。

そしてオレガノの苗は売り切れだった。そんなことってある?

植えるところまでは作業が進まず、昼食はキャベツのレモンパスタ。

子供たちをバレエ教室に預け、少し植え付けの準備をして、妻と二人で観覧に。

演目はコッペリアの第三幕で、それぞれのクラスの生徒が順番に踊っていく。小学校でも高学年となると相当にバレエであり、中学生高校生ともなればいっぱしのバレリーナだ。それに比べてわが子らのベビークラスは「おゆうぎ」であることよ。

お父さんの観覧は私も含めて2人しかいなかった。ドガが頭をよぎる。

帰って野菜の植え付けの準備をし、帰ってきた子供たちと植える。トマト、バジル、きゅうり、しそ、パプリカ、スペアミントオレガノ用に鉢をひとつ残している。

発掘されたハッカ油を2滴たらした風呂に子供らと入り、夕食はクリームシチューとなった。

子供らが寝た後、リビングを片付ける。片付けども片付けども生活感がぬぐい切れない。

テレビの後ろを覗いてみた。魔窟がまだあった。