4月29日(木)
カメラが欲しい。
そう思ったきっかけは火曜くらいに買ったこの本だ。
この本の何が印象的って、エッセイもそうだし、常にブレない、ひとひねりあるレシピもそうだけど、やはりその大胆すぎる写真ではないだろうか。
写真の力はだいぶ前の「イタリア料理の本」からずっと同じだが、それ以上に印象的なのは、この本の写真はすべて、細川さん自身が撮影したものだ、ということだ。それはすごいことだ。すべてのアウトプットに責任を負っている。恐ろしい。そしてあこがれる。
起きてだらだらとカメラの価格を見ていた。カメラ、高いな。安いのでも10万円くらいする。
あとプリンターも欲しい。あわせて11万円だ。
ボーナスも多少は出たし、買えない額ではないが、買える額でもないのが本当に悩ましい。
朝食は納豆ごはん、新玉ねぎと小松菜の油いため。新玉ねぎの炒め物は結構好き。中華鍋の中で、たっぷりの菜種油にまみれて踊るつやつやした玉ねぎとその香り。小松菜の茎、葉、と順に入れて、酒と塩で味をつける。これ以上なにもいらない。
ああカメラがほしい。
私がちょっとした作業をしている間に、子供と妻がスーパーに買い物にいった。今日はポケモンカフェをやるらしい。
本当は連休中に日本橋三越の本物のポケモンカフェにいくつもりだったが叶わず、仕方がないので家でパンケーキだのクッキーだのをつくるらしい。食紅とかチョコペンなんかを買ってきていた。
黄色の食紅がない、といって妻だけ別のスーパーに行ったりしていたが、それはほら、ターメリックでいいだろう?
昼飯は妻がピカチュウを見ずにピカチュウパンケーキを焼いている。最後の1枚にさしかかったところでようやくお手本を見て、「耳! こんな長いの!」となっていた。
私のパンケーキも耳が短かったので、ニャースにした。子供たちはみな思い思いのピカチュウをつくっておりほほえましい。
おやつはピカチュウクッキー。ターメリックでかなり鮮やかに黄色が出ている。赤いクッキーもあったのでラブカスが一匹いた。ラブカス! ラブカスクッキーって世界初では? と思って画像検索をするとたくさん出てきた。つくりやすいもんな。
ゆっくりと本を読んだり部屋を片付けたり、子供たちに渡すレシピ本のレイアウトを考えたりして過ごす。
夕飯はサクラマスのムニエル。ついでに新玉ねぎを赤ワインとオイルで蒸し煮にしてソースをつくる。豪華だ。
「豪華だけどポケモンじゃないー」と子供らが文句を言う。
子供らが寝たのにあわせ妻も寝てしまったのでうまいウィスキーを舐めた。うまいウィスキーは正義!
ちょっとしたビジネス書を読んで寝た。
飯のことばかり考えていたが、それ以外これといって何もしなかったからな。雨のせいにして。