4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

1級の1

4月13日(火)

妻がメルカリでミラーレス一眼を売ろうとしている。10年前くらいのモデルで買い手がつかないが、レンズだけは良いものらしくそこがフックになって売れるかも、とのこと。

料理写真を撮ってみようかなと思って、買い手がつくまで貸してくれといってある。使うの? 使わないの? と聞かれたが買い手がつけばいらないし、買い手がつかなければ私が使う、としている。

本当は新しいのを買いたいが、買うと宣言するには気が引け、判断を外部の運に委ねて自分の責任から切り離したいというのが本音だ。

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5時半にのっそりとおき、白いコピー用紙を8つに折って、細川亜衣の「イタリア料理の本」を引っ張り出して構図を描き出した。表裏で16枚分、構図を描いた。

次に皿を引っ張り出して残ったパンを並べ、16枚分、iPadで構図を真似した写真を撮ってみた。

それで料理写真を練習しているつもりなのです。

子供達が起きてきて、「キッチン戦隊クックルン」を見ている。私は卵とキャベツのクミン炒めを作る。コリアンダーターメリックを適当に振り入れて適当な味付けにする。「クックルン」では絶対に出てこないタイプの料理だ。

食事から子供らの出発までがあっという間で、ついでに妻も出勤したために静寂がかなり前のめりに訪れる。コーヒー豆を買いに行き、同じくきていた知らないお姉様に声をかけられ「そのかばん、かわいいですね。コサッシュ。」サコッシュなんです、すみません。どっちでもいいんだけど。

昨日は薬の影響で目が霞んでいたのできょうは張り切って仕事場へ。

「美文字練習帳」を開いて、練習する。三。土。二。王。里。里とか山とか、本当に難しい。

子供が面倒くさそうに書き取りをしていて、それをポジティブにするために私は説教でも裏技の伝授でもなく「大人も書き取りをする」方針で対応することにした。みんなでやれば楽しいよ、書き取り。

仕事をして、昼飯にマカロニを茹で、ビーフシチューの残りをぶっかけて食べる。

八百屋に果物を買いに行くと、イチゴが298円。カラーミニトマトがたくさん入って85円。何かがおかしい、話を聞いたら「松山英樹のマスターズ優勝祝い」なんだそうだ。29歳だからミニトマトは100g29円なんだそう。

イチゴとミニトマトを買った。ありがとう秀樹。

子供達が帰ってきたので愛でる。給食おいしかった、と聞いたら下の子はめちゃくちゃおいしかった、鮭がしょっぱくてご飯が進んだ、とのこと。

しかし聞き捨てならないのはそこからで、

「お父さんのご飯よりずーっとおいしかった、お父さん修行しなよ」

なんじゃとー!

今日の夜から、私の作った料理を採点してくれるのだという。上の子が料理のグレードを設計してくれた。1級の1から10級の3まで30段階に分かれているのだそうだ。そして気持ちがこもっているかどうかを「めちゃくちゃこもっている」「結構こもっている」「まあまあこもっている」「こもっている」の4段階で評価するとのこと。

その、どう転んでも「こもっている」ことを否定しない大人びた選択肢の作り方、どこで覚えたんだ。

しかしわかった。夕飯には自信がある。受けて立とうじゃないか。

下の子が昨日紛失したらしい宿題は、実は先生によって回収されており宿題ではなかったらしい。同じように迷った子が他にも何人かいたようだ。

風呂に入り、夕飯はスペアリブの角煮だ。角煮を温め、子供達に手伝ってもらってピーマンのナムルを作る。

採点タイム。子供たちはピーマンを食べて「2級の1」と言った。いいけど君たち、これ君たちが作ったよね?

そして角煮を食べ、見事「1級の1」が出た。ほれみたことか。

眠くなったので10時に寝た。