4月1日(木)
下の子が小学生になり、我が家から保育園児が消えた。
消えたのは保育園児だけではない、幼児も消えた。いるのは児童だけだ。
子供たちは着替えて子供部屋から出てきた。よし、小学生だな。
米を炊く。時間を見ずに適当に火を止めたら思いっきり失敗した。芯が残ってアルデンテ、いやアルデンテ以上生米以下である。おー、4合すべてが失敗だぞ。
食卓には納豆と、鶏と茄子の煮物と、腹をすかせた子供がすでに並んでおる。少し考えて、まずは自分のアルデンテの米を器に移し替え、少しだけ水を注いでレンジでチンをしてみる。うむ、まあまあリカバリしたぞ、少し固いな、くらいになった。
残りの家族の米もあたためて芯をほぐす。
コーヒー屋に行ってみる。話好きの店主が、FMノースウェーブという北海道のFM局でコーヒーがノベルティとして採用されたことを話してくれた。「ノースウェーブコーヒー」というコーヒー屋なので、なるほどそれはお互いによい話だ。
子供たちが家にあった針金をのばして「イライラ棒」をやっていた。妻の入れ知恵があるようだ。なつかしいな!
しかしリビングの入り口にイライラ棒を設置するのは、激しく邪魔だ。
仕事へ。本当は今日は子供が学童疲れするころなので有給の予定だったが、子供らがコロナ在宅で暇の世の春を謳歌しているので別に休む必要もなく。予定がスカスカの平日を引き続き楽しんでいるようだ。
強めのアルデンテ米を活かすためにチャーハン。近くの本格的な肉屋が土曜日だけ露店販売しているチャーシューの切り落としを入れたチャーハンは我が家の昼のごちそうだ。
チャーハンを丸く盛るのにあこがれて、お皿に乗せた後でおたまでぺちゃぺちゃと丸くした。
午後も仕事。
終わって、妻と子供たちがこれから風呂に入るぞ!というタイミングでおいしいビールを開けて飲む。非人道的行為だと知りながら。
夕食にタンドリーチキンをフライパンで焼く。我が家は鶏をヨーグルトに漬けて冷凍しておいたタンドリーチキンが出がちだ。実際漬けた肉を焼くひと品で十分おかずになる。
子供が「魔女のシュークリーム」という本を読んで、と持ってきた。かつては絵本を読んでやるのに何の苦もなかったが最近持ってくる本はガチの児童書なので、長い。
半分読んで「おしまい」としたが、えー! 非難の声がひびく。確かにあまりに途中すぎて私自身ももやもやする。
仕方がないので歯磨きをしてやり寝室につれていって、そのあと続きを読んだ。かなり長い間音読をしていたのでのどがすっかり痛くなる。
その間に妻が風呂に去り、私が寝かしつけをした。私が寝かしつけをするのは半年ぶりくらいかもしれない。
寝かしつけって、君たち小学生だぞ。
いや、全然いいんだけど。