4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

「次は何の曲がいいですか?」「いつか王子様が、ですかね」

7月22日(金)

上の子の算数欲がとまらず、今度は「5本の指のなかから2本を選ぶのは何通り?」と問いかけてきた。

ふむ、順列組み合わせというやつだな。高校生で習うやつだ。5C2と表現できるぞ。計算結果は10通り。

「じゃあ5本の指から3本を選ぶのはもっと多い?」

「いや、そうじゃない。5本の指から3本を選ぶということは、2本を選ぶということと同じでしょ。残った指をみてごらん」

「へえ~。じゃあ10本の指から2本を選ぶのと、3本を選ぶのは同じ?」

「同じじゃないよ。残った指を見てごらん」

「へぇ~」

「10本の指から2本を選ぶのは10*9/2*1で45通り。一番パターンが多くなるのは5本を選ぶときで、10*9*8*7*6/5*4*3*2*1で252通り。」

「じゃあ20本では?」

「ちょっと計算あきらめたい」

そこかしこに数学の種が落ちている。もっと勉強したい……!


今日も朝から子供たちは家にいる。

そういえば昨日からラジオ体操が始まった。初日は参加賞でレモンウォーターみたいなのをもらってきた。今日は何ももらえなかったらしい。毎日なんかがもらえるわけではないのだよ。

近所の公園なのでちょっと覗いてみると、朝6時半というのに大人もすごくたくさんいて驚いた。運動に対する現代人の飢えを感じる。

……ぶらぶら提げてきたカメラを後ろ手に隠した。

朝食にパンとスクランブルエッグを食べる。口内炎はますます猛威を振るっている。トマトは食べられない。

妻は仕事に行き、子供たちは家にいる。すぐに近所の子が遊びに来た。夏休みだ。私だけが平日を遂行している。

12時になってさてスパゲッティ茹でてコロナ見舞いで届いたパスタソース乗せて食べるかと思ったら、遊びに来ていた子がうちで食事をしたいと言い出した。今日は残りの家族が誰も家にいないらしい。

うーん、一緒に食事というのは時勢柄あまり好ましくないし、そもそもおうちにお昼あるでしょう? と聞くと家にはやきそばがちょっとしかないのだそうだ。

やきそばを家から持ってきたらいい? うーん、そういうことではないんだなぁ。申し訳ないけど家で食べて、そのあとまたすぐに遊びにおいで。

本音を言えばこれ以上面倒を増やしてほしくないのだよ、なにしろ俺は昼休みだから。

とりあえず帰っていただくことはできたが、そんな感じのひと悶着しているとパスタをゆでるのが遅くなり、いろいろが遅くなり、最終的に13時をまわってしまった。遅刻だよ。理不尽すぎるだろ。

昼食後またお友達が遊びに来て、今度はお友達の家に行っていた。

仕事は18時半まで詰まっていた。最後は私のもとの会社での上司との面談だったが上司にあたる人が相当に疲れていそうだったので彼の愚痴を聞いて終わった。

子供が帰って来たとき、「ヨーグルッペ」という、知っているような知らないようなパック飲料を飲んでいた。やけに郷愁をそそるパッケージが印象深い。

私にできることがあればなんでも言ってください。実際に言われることはないだろうが言ってくれればすべての力を注いでどうにかする。

夕食にプルコギ丼を食べる。子供はたぶんお友達の家で食べすぎたので食が進んでいない。

ピアノの練習へ。コロナ休養中にしっかりと練習してあったのでほめられた。

「次は何の曲がいいですか?」おお、とうとう来るか、その質問!

「いつか王子様が、ですかね」

部屋の奥にはビルエヴァンスの大きなポスターが貼ってある。