4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

学校の先生の本気の言い訳を聞く。

4月29日(金)

いよいよカレンダーがめくられ「あと0日!」になった。私なりに少し装飾を加えたそのページが現れた。

残っていたタケノコとひき肉の炒め物を作ったがラタトゥイユも余っていて、どっちがいい?と訊いたらラタトゥイユだという。子供たち実はあまりタケノコが得意ではないのだ。

ラタトゥイユを飯にぶっかけて食べる。

8時半くらいには出発、その前にしっかり時間をかけて頭を結う(というか固める)ので急いで食べないといけない。

あれからこれまで妻はしっかり準備をしている。私は私の準備だけとりあえずしている。カメラとか、カメラとか。

やはり男親は歓迎されていないのではないか……?

とりあえず子供たちと家を出る。雨は降っていないがいまにも降りそうだ。傘を抱えていく。

電車をのりついで30分ほどで到着した。そして知るのだ。男親は私だけであると。

おそらくは女子高の文化祭的な要素もあるのだろう、と私はここへきて諒解した。

確かに、例えば男親しかいない子はバレエを習えないのかというと、そうではないと思う。もし妻がいなければ私もその中に混じってあれこれやるであろう。

しかし妻はあいにく健在で「後援会」の一員であり、そうではない私はいる必要がないのだ。お弁当だって用意されていない。

楽屋に子供たちを放り込んで、いきなりやることがなくなり駅前のタリーズコーヒーに。

時間をつぶして一度会場に顔を見せるとちょうど子供たちが写真撮影をしていたので私も数枚撮った。子供らはがっちりとメイクを施され、誰が誰だがまったくわからないくらいだ。

そして再びヒマになる。雨が降り出し、気温がぐんぐん下がってきた。初夏の陽気はもうどこかへ消えて、冬のようだ。近所をうろうろしてココイチでカレーを食べ、さらにうろうろして別の喫茶店に伺い、仕事をして時間をつぶす。

ふたたび会場に顔を見せるとリハーサルをやっていて、少しネタバレになるが子供たちの踊る姿を見た。

そこからさらに2時間ほど暇なので近くのショッピングセンターのタリーズへ。もうコーヒーは飲めないのでホットココアにする。暖かく甘いカロリーが身に染みる。

会場に到着する。もうホールへの入口は閉ざされていて、開場時間になったらそこが開き、チケットが必要になるようだ。

朝からいるのに、入場にチケットが必要なのか。。。

とりあえず入場し、妻の両親も来ていたので案内をする。

照明が落とされ、いよいよ始まった……。

たくさんのバレリーナたち、子供たちが順番に踊る。年が上がるにつれ、動きの洗練が増していく。みな舞台の上では、すごく背が高く見える。全員私より一回り小さいはずなんだが。

第一部が終わったところで、上の子の前の担任の先生がお見えになった。上の子がどうしても案内したいとのことで誘ったようだ。小さいお子さん二人もつれて大変そうだ。会場に案内しようとしたら、「電車を一本乗り過ごしてしまって、しかもスマホを家に忘れてきたので駅員さんに聞いたりして遅くなりました」とのこと。別に責めてはいない。

学校の先生の本気の言い訳を聞く。なかなかない機会である。

第二部第三部とつつがなく終える。子供たちは少し真顔になることもあったが堂々と踊りを終えていた。あんなにでかいホールで緊張するだろうに。お疲れ様だ。

着替えまで終わったらもう8時である。お友達と近くでご飯を食べて帰ると言い張る。

隣のショッピングモールのフードコートで食べる。私は何か疲れてしまって塊肉を食べたくなり、「ペッパーランチ」で300gステーキを頼みご飯を少なめにする。延々と肉を食いしばる。子供らはパン屋でパンを買って食べる。

どうにか家に帰り、頭をしっかりと洗って寝かせた。22時をまわっている。いつもより1時間は遅い。

妻は片付けなどをごりごりとがんばっていたが、私は特にすべきこともなくなって早く寝た。最後までバレエの支援は妻の仕事であった。