4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

葬式のたびに説話を聞いて、その都度忘れている。

2月27日(日)

法要がある。9時半に松戸なので8時半には出なくてはならず、朝が早い。

この日のために温存した納豆卵ごはんができるので油断していたらかなりぎりぎりになってしまった。

おのおの黒い服に着替え、子供らは飴をもち、我々も数珠などしかるべき準備を整え、靴をかつかつ鳴らして家を出た。

気持ちの良い日だ。黒いダッフルコートだと少し暑い。

この黒いダッフルコート、わたしが会社に入社して3年目くらいに買ったものなのでたぶん干支が一周した。ここ数年はまったく着ていないが、シンプルで暖かいので何歳になっても着れるだろう。買った日の日記、探せば出てくると思う。でも子供らをつれて葬式に行くために着る日が来るとは思わなかったはずだ。

電車を乗り継ぎ松戸についた。すでに義父がいて、義母もいて、妻の母方の親戚もいて、待合室に入って折り紙をやって待つ。ウォーターサーバーからは甘いレモン水が出る仕様で、子供らは喜んでそれを飲んだ。

やがて葬儀がはじまる。お坊さんの解説がいちいち挟まれ、大人にはまあまあわかるが子供にとっては退屈極まりないだろう。私の左に上の子、右に下の子、ときおり左右を見やるが二人ともどうにか耐えている。

上の子を連れて焼香をした。これも何が何やら、だよね。

亡くなってから、どのような過程で仏様になるのか、よくわかったが、これ葬式のたびに説話を聞いて、その都度忘れている。

棺に花を手向ける。驚くような量の花が入る。これも毎度おなじみなのだが毎度驚く。妻の祖母は死に化粧がバキバキに決まっており、うつくしかった。

花に包まれた妻の祖母が横たわる棺を閉じ、運び出す。我々、私と子供らの役割はここまで。斎場をあとにする。

昼飯は行く途中に見えてきたサイゼリヤにするか。サイゼリヤ久しぶりだな、子供と一緒に来るのは初めてか、下の子が生まれる前に行ったか。

ピザ、パスタ、青豆などたくさん頼んでおなか一杯に食べた。

腹ごなしにショッピングセンターをうろうろし、クレーンゲームをやって、サーティーワンアイスクリームを食べた。子供たちはこれが楽しみでついてきた節がある。

電車に乗って帰って、プリキュアを謹んで見る。和美ゆいちゃんの髪型が独特でおもしろいので下の子の髪の毛を勝手にゆいちゃんヘアにする。

妻が帰ってくるまでだらだらしていたかったが、お友達が遊びに来た。テレビが終わるまで公園で待っていてもらったが、疲れがあるので断ってきて、と言われた。

公園でお友達を見つけて断ってきたら、家までついてきてグミをくれた。お返しになんかあげるよ、といって家を探しに帰ったら、子供たちが「やっぱり遊びに行く!」といって出ていった。

夕方になり子供らが帰ってきて、妻が帰ってきて、夕食はごくごく簡単でよさそうなので鮭と白菜などと味噌を鍋に突っ込んで鍋にする。

バタバタした週末が終わっていく。お疲れさまでした、と妻と相互にねぎらって、寝た。