4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

無限責任のはじまり

11月30日(火)

無限責任、という言葉がある。

会社の種類について学んだ時に覚えた言葉で、そもそもそういう意味でしか使われていないはずだが、妻が出張に行くといつも思い出す。

妻が出張に行っているということは、家のすべてが私の管理と責任下におかれるということだ。私が片付けないと部屋は片付かないし、私が洗濯しないと服は汚れたままだし、私が飯をつくらないと家族が飢える。

実際はそんなことなくて、学校だっていろいろやってくれるし、子供らも手伝ってくれるし、ご近所さんもいるし、決して私の無限責任ではないのだが、それでも保護者という言葉の重みはある。

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賞味期限が切れたロングライフパン、ゆで卵、きゅうりマリネ、そしてジャガイモのポタージュ……っと牛乳がない!

ポタージュは仕方なくチキンスープでのばし、これはこれでおいしいものになった。でも、なんか、ちがう……

子供たちは妻と何度もハグをして学校に行った。

妻に、新幹線で飲むためのコーヒーを淹れようとして、やめた。水筒をもって3泊4日というのはさすがにナンセンスだろう。ごろごろとキャリーケースを引いて妻は北に向かった。

引継ぎ事項は大きく3点。

  • エアプランツに水を毎晩あげること。

  • 玄関の前を掃いて落ち葉が隣人宅に流れていかないようにすること。

  • 寝る前に子供たちの布団をあらためること。

それ以外の家事については私が把握している範囲でおそらく対応できるだろう。

ふう。仕事にとりかかる。

昼はチャーハンが食べたくなって、最近見つけた蕎麦屋でチャーハンを注文してみた。蕎麦屋のチャーハン、イメージになかったがうまい。小さく刻んだかまぼこや、豚肉が入っていて、豚肉はもしかしてかつ丼とかで使うやつかな……?

子供たちが帰ってきて、宿題や手紙を見る。これも全部私が目を通し、必要であれば私が対応せねばならない。さあ無限責任のはじまりだ。

らでぃっしゅぼーやと生協の箱をあけ、中身を片付ける。水筒を出させ(上の子が水筒を学校に忘れてきた!)、テストの点を確認し、持ち物である絵の具のチューブを下の子にリマインドする。そして風呂の準備を先にしてから夕食の準備に入る。塩をふっておいた手羽中としいたけをオーブンでじっくり焼く。

子供らは意外とすぐテーブルについた。最近iPadに入れた家族連絡用のアプリで、妻と連絡をとりあっているようだ。写真を(3枚も)撮って妻に送った。

スムーズだ……

単純に家事作業量は倍化しているはずだが、甘える対象者が減ったからか子供らのぐずぐずだらだらも減少し、むしろ進んで動いてくれるのでありがたく、体感的には1.5倍くらいで済んでいる。

夕食を食べ終え、19時半に風呂に入る。すんなりと風呂場に行くのも珍しい。20時15分から妻とビデオ電話することになっており、それまでに風呂から上がり終えなくてはならない。

風呂から上がり、妻と10分弱ほど会話をする。妻のホテルを見て「高級!」と言っていた。単なるビジネスホテルだが比較対象を知らないと高級に見えるらしい。

子供たちはすんなり寝て(一緒に寝たいと言い出すかと思ったが言い出さなかった)、ここからふたたび無限責任タイムが始まる。

まず積み残しの仕事をする。食器類を片付け、洗濯物を片付け、エアプランツに水やりをし、子供たちの布団をあらためる。米を研ぎ部屋を片付け自分の風呂に入り、終わったのは11時半だ。

へとへとだったがウィスキーのグレープフルーツジュース割を飲んで寝た。