4階建ての2階部分

上の子:2013年生まれ 下の子:2015年生まれ

高度経済成長期の遺産たちはどのようにその最期を迎えていくのだろうか。

8月11日(木)

冷凍庫に残っていたパンと、残っていた野菜と、残っていたジャガイモで作ったガレットを食べる。妻がフレンチトーストを焼いてくれた。ガレットとフレンチトーストなのでかなり重い。

そしてめいめいに準備をして、私以外の3人が家を出ていく。妻の実家なのだが、その前に上野動物園でパンダの子供を見ていくらしい。

パンダは獰猛な動物だと知ってはいるがそれでも「パンダの子供」という響きの愛らしさに震える。

私は美容院に行って、荷物をまとめて出発。越後湯沢へ。

温泉ワーケーションというと聞こえはいいが、温泉に行ったのに仕事があるとか、仕事があるのにわざわざ温泉に行くとか、ネガティブなとらえ方はいくらでもできる。実際どうなるかはやってみないとわからない。

乗り換えの上野は人でごった返していた。昼飯と思って喫茶店を覗くと、丘はたぶん満席(見てもいない)、ギャランは食事まで50分待ち、王城は店の外まで行列となっていて、いったい喫茶店界隈にいま何が起きているんだ?

マドンナーへ。ここは喫茶店の中でも「可愛げがない」タイプの喫茶店なので空いている。生姜焼き定食を食べ、ユニクロでタイツを買う。

新幹線へ。

越後湯沢であれば「とき」に乗らなきゃいけないのに間違えて「あさま」に乗ってしまったことに乗車直後に気づき、めちゃくちゃ慌てたが、何ということはない高崎で乗り換えればよいのだ。新幹線も普通の電車みたいなところあるな。

スキーの季節には何度も訪れたことはあるが、夏に来るのは初めてだ。ややうらぶれた温泉街という趣。

湯沢ニューオータニを予約している。ニューオータニとはいえ、湯沢のそれはいたって普通の70年代のリゾートホテルである。子供連れ、おじおば連れ、その両方、がたくさんいて一人客なんて私くらいなものだ。

私たちの世代は、高度経済成長期に勢いでつくられたかつてのリゾートを「ぼろぼろだなー」と言いながらどうにか楽しむことができるが、私の子供や孫の世代はどういうリゾートを楽しむのだろうか。そして高度経済成長期の遺産たちはどのようにその最期を迎えていくのだろうか。

温泉に浸かる。泉質は尖ってはいないがまろやかで、なにより広い風呂は最高だ。

しんみりしながら写真を撮りまわる。

夕食に居酒屋を覗いてみるがどこも満席で入れず、一件だけ「待てば入れます」だったので待つ。

まいたけの土瓶蒸しとまいたけの天ぷらを頼む。まいたけが好きなのだ。しかし一人客には多く、まいたけ天だけでおなか一杯になってしまった。

つまらぬ夕食のようだが、まいたけ天好きからすればそれで腹一杯になるなんて本望ですよ。

部屋に帰ってふたたび風呂に浸かって、なぜかデスクツアー投稿をして22時くらいに寝た。