1月7日(金)
手袋がない。
歳なのかわからないが手袋がないだけで外に出るのが少し嫌になる。そういえばいつかもなくして、近くのイトーヨーカドーに家族で行ったときについでに買ったのだった。
手袋がないまま名古屋出張をして帰ってきたがどうにもしっくりこない。また買おう。
起きて、米を炊き、七草を刻む。毎年の恒例だ。ビールをたくさん飲んだ私にやさしい。年が明けて最初の行事らしい行事がすぐにあるので、正月の終わりの判断がとても難しい。
粥なので子供らの評判もあまりよくはなかったが、かまぼこを刻んで入れたらそれなりに食べ応えも出てよかった。
妻が会社に行き、子供たちはまだ休みである。子供達は宿題などもせず、まだ雪の残る街へ朝から走り去っていった。上の子が忘れ物をして帰ってきたので、ついでにカイロを持たせる。
雪の中遊びに出る我が子にカイロを渡す。これぞ親だ。
私もついでに外に出て写真を何枚か撮り、帰って延々と仕事。
昼食どきになる。子供らとパンを買いに行くことにする。パンといえばいつも古くからある惣菜パンの店に行っていたが、今日は子供らが入り浸っている最近できたパン屋に行ってみようじゃないか。今日も朝から顔を出したみたいだし。
店長さんは若い男性で、子供らの非礼を詫びると笑顔で「いいですよー、お店の中が明るくなったみたいで」とおばあちゃんみたいなことを言っていた。
チーズパンを買い、結局惣菜パン屋にも顔を出してブルーベリーデニッシュ(下の子のお気に入りでもう何回も買っている)などを買って帰る。
午後も子供らはずっと外で遊んでいる。雪だるまを作ったらしい。ほんとは雪玉、と上の子が補足した。頭を胴体に乗せられなかったのだそうだ。
仕事が18時半までかかり、最後の打ち合わせの間に妻が帰ってきた。
夕食は刺身。冷凍していたクロソイの昆布締め、しめ鯖を切り、イカに串を打ってフライパンで焼き(これがうまい)、あとは味噌汁とか豆苗炒めとかの準備をして、お品書きをしたためる。お品書きをしたためないと子供達にドヤドヤ言われるからな。
金曜ということもあり子供らは風呂に入る気もなくダラダラとし、私はピアノのレッスンに出発。
ピアノの先生は各実家で飲んだくれたり仕事をしたり過ごしたのだという。正月とは元来そのようなものだ。私は今年どうしてもそうはなれなかった。あまり大ぴらに余命がどうこういうのは憚られるがどうにか察してほしい。
寒い中、歩いて帰る。ビールを1本飲む。こんなに寒い中飲まなくてもと思うが、寒い中歩きながら飲む冷たいビールもそれはそれで良さがある。ビールは「それはそれでよき」のレパートリーが広いのがいい。